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カテゴリ:ノルウェー・トピック
タラバガニ(king crab, kongekrabbe ) は
北ノルウェーやロシアにまたがるバレンツ海付近でたくさん取れ、 しかも値段が高くヨーロッパ各地に輸出され、 北ノルウェーが経済的な恩恵を受けている海産物の一つであるが、 実はもともとバレンツ海に生息していたわけではない。 太平洋のタラバガニをロシアの生物学者が30年とか40年前にバレンツ海に放流したものが バレンツ海に根付いたもので、外来種である。 そしてまた捕食者が少ない環境の中で爆発的に繁殖してしまい、 その生息範囲がどんどん南下してきていて、 短絡的にもっとたくさん取れるならいいじゃん!なんて一寸思ってしまったけれど 元来のノルウェー海の生態系を崩していると問題になっているそうである。 だったらいっぱい取れるだけとって売ればいいじゃんと思うんだけど、 詳しくはわからないんだけど、ロシアとの協定上、そうも行かないらしく、 卵をもったメスは絶対海に返さないといけないとかいろいろあるようで それが結果的にもっと増やしてしまう原因にもなっていて 上手いこと手が打てないらしい。 と、こちらのドキュメンタリーで見ました。 ロシアの今は年老いたその学者が嘆いていたのが印象的でした 「私は彼ら(ノルウェー)のポケットに金貨を入れてあげたのだよ。 彼らはそれで経済的にものすごく潤ったんだ。 それを今になって文句を言うなんて・・・・」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 彼は毎日のように網にかかったタラバを食べているようですが、 毎日だったら、いくら美味しくても飽きるだろうな・・・ 引っかかっても市場に持っていっても買ってもらえないので 自分が食べる以外を海に戻すそうです。 現在、漁は相変わらず魚が来てないので不漁。 48トンのクオータがあり、今水揚げが一日100キロもないそうで このペースで行ったら、今年のクオータを取りきるのに来年までかかってしまう。 タラさん、ししゃもさん、タラバさんのように早く下りてきて♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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