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カテゴリ:ノルウェー生活
ノルウェーの最北端の海でタラ漁船に乗るなんて
自慢じゃないけど日本でディズニーランド以北に行ったことすらない私には(爆) 思いもしなかったことですが 折角そこまで行ったので、体験できることはやってみなきゃ損!ということで 寡黙で素敵な船長に頼んで、彼らの漁を見学させてもらった一日の ことを書こうと思います。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 【もちろん船酔い】 朝は6時出航。 その日の海は彼らがここで漁を始めてから一番穏やかで一番天気がよい日であるとのこと。 とはいっても荒い北の海、彼らにとっては全然揺れてないという船も 私には沖縄で台風で出航停止になる直前に乗ったフェリー以上に 揺れていて、 すぐに船酔いになり、5回くらい戻してしまいもう気分悪さの限界。 トイレに駆け込む余裕もなく、キッチンのシンクに吐き出してしまった自分の吐捨物が 船の揺れに合わせてユラユラ揺れてシンクの中を右往左往しているの見ながら ばれない様に片付けている時は もう情けなくて後悔の嵐・・・(笑) でも自分で頼んで乗せてもらった以上、 もう限界だから引き返してくれなど言えるはずもなく 其のうちにソファーにひっくり返って耐えているうちに敢え無く気絶していた私。 でしばらくして気が付いたときにはもう漁場についていて網を上げ始めていたので 甲板の外にでて凍えながらその様子を見させてもらう。 氷に覆われたフィヨルドと朝焼けをバックに黙って作業をしている姿は なかなか絵になって素敵だったけど ほんとにこんな凍える海の中で漁を続けるなんて皆さん立派で 頭が上がりません。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 【幸運の女神参上】 前からずっと書いてきたが、いつもならもうタラが大量に上がっていいはずのこの時期に まだ全然取れず、 一日の水揚げが100キロ未満の日がずっと続いていた。 例年だと掛る日は一日最高4トンの日があるということを考えると 如何にに少ないかわかっていただけると思います。 でも何となく勘で、海の状態もいいし、私も乗ってるし(笑) この日は水揚げがあるような気がしていたんだけど 実際其の通りになったの! 私は釣りも一応するし、魚市場でも働いてたし、魚のことは少しは知っているつもりだったけど タラがこんなに大きくなる魚だとは知らなかった。 一メートルを優に超えるでっかいのがボンボン上がってくる。 どう見ても40キロくらいありそうなのもあったし、 大きいやつ数匹だけでも普段の水揚げを上回っていたので 今日の漁獲は期待できそう・・・・ 彼です。初公開。 上がってきた魚をその場でさばいて、内臓を取り出し、身とタラコと白子と頭の部分に分けていきます。 物静かな船長が作業をしながら私のほうを見て、これまた素敵な笑顔で一言。 「君が運んできてくれた幸運だ、今年一番の大漁を運んでくれた。」 いや~、なんか単なる偶然だとしても、そういうふうに言ってくれた気遣いが とっても嬉しかったわ~。 思わず惚れてしまいそうになったわ~(単純) 結局午前中数時間で漁は終わってしまい、 目分量でも1トンは超えている漁獲があった。 船長は結構ゲンをかつぐ人なのか、関係ない私にずっと感謝してきてそれが なんだかおかしかったです。 ~to be continued ~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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