少しずつ一歩ずつ

前回に引きつづき、寝る前の子どものメランコリックな心の中について。

チャトくんも、寝る前には悲しい気持ちになって色んなことが心配になっちゃいます。


　　「発表会の踊り、失敗したら、幼稚園からおいだされちゃうかなぁ」　とか

　　「今日カベにはった絵、夜のうちにはがれて落ちないかなぁ」　とか、

　　「あした、幼稚園のお昼寝のとき、なかなか起きられなくて皆に怒られたらどうしよう」　とか、

いつまでもブツブツしゃべってて、なかなか寝られません。


そのたびに　「そんなことないよぉ」　「大丈夫だよぉ」　となだめて、なだめて、やっと寝てくれる、という感じ。

それにしても、色んなことが心配になるもんです。




昨日の夜の心配事はこちら。


　　　　　「ねえ、ママは今３●才でしょ？　来年の１月になって３Ｘ才になったら、

　　　　　ぼくに『何でもぜんぶ漢字で書きなさ～い！』って怒る？」



　　………うーん。



　　訊きたいことは色々あるが、とりあえず


　　私　　 「漢字なんて、まだ書けなくていいんだよ。学校にいったら勉強すればいいよ」

　　チャト　「そっか。わかったっ」



　　私　　　「　……　で、どうしてママは３Ｘ才になると怒るの？　年齢って重要？」　

　　チャト　「うん、重要かなって思って」

　　私　　　「どうして？」

　　チャト　「ボクは今６才で、ママは今３●才でしょ。ママはボクのことコラーッって
　　　　　　怒るでしょ？　パパは３△才で、すごーく大きな声で怒るでしょ？」

　　私　　　「うん。チャトくんが悪いことした時は怒るよ。　　で？」

　　チャト　「だから」

　　私　　　「だから？」

　　チャト　「うん。あのね、幼稚園のＴくんのお母さんね、怒るとすっごく怖いんだって。
　　　　　　　Ｔくんをおうちの外に出すくらいだって」



　　……　うーん




すごーく難しいけど、要約すると、「人は年をとるほど怒りっぽくなるから」　ということが言いたいのかしら？

漢字との関係は不明ですが……


チャトくんは、小学校に行って漢字を勉強するのを楽しみにしています。

でも、ちょっと不安もあるらしい。だから、来年はいっぱい怒られるかも、と心配になっちゃったのかもしれません。


　「大丈夫だよー。漢字なんか書けなくても怒らないよー。でも、早く寝ないと怒るよ～。

　　３●才のママだって、怒ると怖いよ～」　と、なだめて（？）寝てもらいました。


　　＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊


そう。

チャトくんはこのごろ、漢字がとっても気になるらしい。

よく、チラシの裏に一生懸命　「漢字もどき」　を書いてます。


でも、

　　「目」　は中の横棒が１０本くらい多いし　（どんだけマツゲ生えてるの？）

　　「森」　は木が一本多いし　（ジャングルなんだね）

　　「山」　はまんなかの棒が短いし　（ああ、阿蘇山のカルデラだ）

　　「田」　は中の棒が縦横３本ずつだし　（農道がいっぱい走ってるねんだね）　という感じ。


まあ、楽しいのなら、何よりです。



でもね。チャトくん。漢字よりも先に、君には覚えてもらいたいことがある。

正しいオシッコの仕方を早く覚えてください。

（トイレの床が毎日ビチャビチャだよ！）