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カテゴリ:雑感
数日前の夜、「ミュージックステーション」なる番組が放送20周年とかで、番組開始以来のヒットソングの上期と下期のベスト100一挙放送、なんてのをやっていた。
メシ食いながらしばらく見ていたが、間もなくTVを消した。「懐かしいと思える曲が1個もない」からだ。 番組に問題があるとかそういう話ではぜんぜんなくて、たぶん自分のほうに問題があるんだろう。 この番組の放送開始時期がいつなのか詳しく知らないのだが、少なくともその頃小生はTVを持っていなくて、すなわちそれが80年代後半~90年代半ばのことであり、バブリーな時代なのにTVを持っていないというのは、バブリーな世の中のくせに「不遇な時代」でもあった。 トレンディドラマ全盛で、弘兼さんのご夫人の柴門さん原作漫画のドラマが流行ったり、武田鉄矢が「ぼくは死にまっしぇん!」と叫んだだけで超人気者になったり、井上陽水やゆーみんが音楽界の大御所になってたり、「尾崎豊」とか「小室哲也」とか「つんく」ら「何こいつら?」みたいなのがカリスマ視されてたり、といったフシギなことがいろいろあったようだが、よく知らないのだ。 要するに先日の「ミュージックステーション」で流れた曲、とくに「上期」(90年代)などは、そんな時代の音楽ばっかりだったわけで、そんなのが脳裏に焼きついているワケもなく、思い出の曲なんてのも基本的には殆どない。けど同時に「あんな曲知らんでも別にいい」みたいなのもたいへん多い。てか殆どがそうだ。 カラオケでみんなが歌ってるのとか誰かのテープを聴くことがあって、フレーズが耳に残ってる曲もあったけど、本人がその曲を歌ってるのを見るのが初めて、みたいなのが結構あったので逆に笑ってしまった。 こんな自分なので、たとえば「ミスチルの『イノセントワールド』」と聞いて皆が「あーなつかしー」なんて云っても、小生は実はピンとこないのだ。 かといって一人シラケてるのも悪いから同調しているだけなのだ。申し訳ない。 (心の叫び。「木村拓哉」→「キムタク」とか「ミスターチルドレン」→「ミスチル」など、語呂の悪い略され方をするとときどき吐き気がするので、ほどほどにお願いします!) たぶんこんなふうに斜に構えて聞いてるから、というのもあるんだろうが、クラシックとか少し昔の曲は別として、胸を打つ音楽ってのはなかなか見かけない。その一方で、それに凄く盛り上がってる奴らもいる。エンタテイメントのブームや流行ってのは、そこに乗り合わせていない者には楽しむ権利などないものなのかもしれないなあ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
October 18, 2006 06:23:48 PM
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