テーマ:囲碁全般(745)
カテゴリ:囲碁
今回のこの『なにわ杯』ですが、女性囲碁大会というだけあって、いろいろな趣向がありました。
ペットボトル入りのお茶(日本茶数種類)飲み放題は、すっごくお得な感じ。 お昼にお弁当も出たんですが、これがまたおっしゃれ~な可愛い花のような雰囲気の、女性好みのお野菜中心メニュー。 小さな囲いでいくつも仕切ってあって、いくつかのおかずがバランス良く入っています。 男性が食べる分には、物足りないだろうな~と思うけれど、これはやはり女性メインの催しですし、あえて言うなら、このお弁当をチョイスしたスタッフはセンスがあるぞ!ってことでしょうか。 但し、pgは強烈な偏食なので、食べられるおかずに限りがあって、小さなお稲荷さんと一口豆御飯、そして唐揚げと花形人参しか食べられませんでした(汗 でも、みんな薄味でおいしかったですよ♪ さてさて、ほとんど食欲はなかったのですが、お昼休憩が終わっても気合い十分。 第三局は、本日のメインイベントっぽい戦いの碁になりました。 第三局、白番。互い先。 一つ前のコラムにも書いていますように、pgは黒番より白番が好き。 なんとなく、コミ貰ってることがお得に思える変なタイプ。 この碁は、平凡な布石から、ちょっとpgの方が二線を打たされたりして、序盤は窮屈でした。 でも、ここでかがんでおいてバネ式に伸び上がる『亀の一手』を心にしているpgとしては、いつまでもおとなしく利かしに利かされてるわけにはいきません。 ふとした瞬間にお相手の緩着っぽい手を感じました。 力碁クイーンとしては、猛然とダッシュ。 黒石をぶった切って、二方に弱い石を作らせ、中央もごちゃごちゃしている間に、三方に弱い石ができ、地模様っぽかった右辺へもたれて退路を断ちつつ、右辺を根こそぎ荒らす状態に。 絡み攻めだったんですが、ちょっと右辺稼ぎ過ぎたようで、一瞬逃げられた石。 ここで気を取り直して、もう一度盤面を眺めて、特攻開始しました。 黒石は下辺中央からどんどん逃げて、すでに上辺まで競り登っていましたから、ゆうに三十数子あったと思います。 周りの石も、行きがけの駄賃とばかりぶち切って全部殺して、もしこの大石が目二つで生きても、地合で勝っていたと思います。 でもまあ、頑張ったんだから。 最終的に上辺のアタリの石まで手が回らない状態にして、一眼(欠け目になってたから0眼かも)で頓死させました。 久しぶりに出た、豪快な捕り物で勝利。 一網打尽ってのは、このことなんだな~と単純に嬉しかったです。 それもこれも、やっぱり今までとは何か碁盤の見方がかわってきて、お相手の着手で「これはないやろ~」という無謀手とか、安易な手拍子とか、切り筋が見えてきたみたいなのです。 まだまだ初段狙いのレベルなので、難しいことはわかりませんが、ちょっとずつでも進歩している(^_^)vような気分がしました。 攻めって難しいけど、攻めるだけ攻めたらこんなに面白いんだなぁと感じつつ、第四局待ちになりました。 ここで結構お相手が見つからず、時間を食われたんですが、おやつにでた和菓子も食べず、とにかく気力と体力を充実させることにしました。 一月に関西総本部で打ったときは、三局打った時点でもうばてばてだったけれど、今回は対局時計を使った戦いなので、web碁と同じくらい早打ち。 本来は、無制限に時間を使ってじっくり打ちたい派なんですが、切れ負けだけは納得がいかないので、持ち時間40分のところ、常に10分くらいは残しておこうと思いつつ打ったのが良かったのかな? 体力がもってくれたようです。 第四局、白番。互い先。 さて今回も、握りで上手くハズし、白番ゲット(^-^)。 ところが、序盤これまた思いっきり定石を間違えて(>_<)、どえらい損を打ってしまいました。 しかし、まだまだ序盤だ! このかす石を盾に、なんとか体制を整えていこう!と踏ん張って、あれこれ打っている内に、どうやらお相手は隅の大きな得で気がゆるんだのか、pg以上に地に走るタイプだったのか、左下隅と右下隅に大きめの地模様、そしてまた右上まで無理矢理三三へ飛び込んできて、小さく生きる形になりました。 これだけ実利をあげてしまったら、もう中央しかありません。 というより。 勝手に中央がばかでかくなっていた(汗)。 目もくらむような、大地模様出現。 正直言って、もしpgが反対の立場なら、ここで投了したくなるくらいの地です。 手のひらがすっぽり入って、数えられない地というのはこのことか!!! というくらいの大きな地(^^;)ゞ。 所詮数えることをしないpgなので、この大模様がどうなるのか、非常に不安だったのですが、お相手も四隅に確固たる確定地が結構大きくついている。 地合としたら(^^;)?同じくらいなのかしらσ(-_-;)ゞ?と常に不安になっていましたが、あまりにも大きな地なので、「整地の時にわかるからもういいや~(=_=)ノ○」と出たとこ勝負にしようと思いました。 すべての戦いも終わり、大ヨセ中ヨセ小ヨセが終わって、お相手が不意にこちらの切り味をみて、ダメをつめられたんですが。 これがダメ詰まりの大悪手で、とっさにアテ・アテ・サガリで二十目近い石が攻め合いになり、一手勝ち状態。 ここで万事休すでしたね。 その後、隅で小さく生きようとした石も、欠け目にして殺し、さすがにお相手は投了。 局後、見に来てくださったまさきさんのお友達(高段者)の方から、 「あれがなくても盤面白110目くらいかな~黒は100目くらいだったと思います」と言われて、勝っていたみたいです。 それにしても、最後の最後にpの得意分野の手筋が見えたのが、本当に気分良かったです。 さて、こうして惜しくも四連勝は逃したけれど、三勝一敗で晴れて初段になれました。 嬉しい(*^_^*)! 感激でっす。 これからも、この感動を忘れないように、精進していこうと思います。 まあ、歩みは一歩一歩ののろい亀ですが、それでも良いかなと。 最後に、この『なにわ杯女性囲碁大会』が盛大で、盛況だったことを、しっかり書き留めておきたいです。 女性だって、囲碁fanは多いんだ! 打ちたいんだ~の熱気があふれていました。 そして、イベント出演以外にも関西棋院のプロ棋士さんが多数お見えになっていらっしゃいましたし、みなさん気さくで楽しい方ばかり。 普及理事の藤原六段とは、まさきさんを通じて少しだけお話をさせていただきました。 トイレに参加賞と三勝賞を忘れてしまったことをお話したら、それじゃあと三勝賞をもう一度出してくださったこと。 pgの不注意だったのに、イヤな顔一つなさらず笑顔で応対してくださいました。 「blogに書いてもいいですか(^^;)?」とお聞きしたところ、 「それはもう。どんどん書いてください(^o^)ノ!」と元気な声でお許しもいただきましたし(^^)ゞ。 局後の表彰式でも、関西気質の暖かい雰囲気がでていました。 子ども教室のお子さんが、クラス別の団体戦で優勝なさったりしたのを見ていると、女の子の囲碁fanもお教室へ通う子ども達も、ちょっとずつでも増えているのかしら?と感慨深かったですし。 こういう裾野を広げる普及活動は地味だけれど、本当に大切なことだし、囲碁を楽しむということが塩川理事長の仰るように、家庭内での団らんに一役買えば、人間関係や精神面もまた違った効果があるんじゃないだろうかと思えました。 囲碁は脳細胞を活性化して、ぼけにくくなるというお話がありますが、情緒豊かで、美的感覚やバランス感覚を保てる効果もあり、対人ゲームという面で、現代に薄くなっている人付き合いを身近に感じられる良い機会ではないかしら、と思うのですが。 このイベントに参加しようかどうしようかと迷っていたのですが、参加して本当に良かったと思います。 ありがとうございました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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