新囲碁ボケ記念対局。
自戦記 コラム 対局日誌1 2 3
新囲碁ボケ記念対局。
その言葉にどれほどの興奮と期待を抱く者が多かったのか。
ネット界に潜む、普通の顔した囲碁ボケラーが、真の囲碁ボケラーとして本領を発揮する唯一の機会。
それが、新囲碁ボケ記念対局の場であった。
この対局が決定する少し前、pgは大親分の決意表明を某所で発見。
『命を賭けて対局に挑む』
この言葉に固唾をのんで見守る気合いを入れなおし、大親分の勝利を祈念し、茶断ち塩断ちblog断ちすりゃいいものを、しょせんボケボケボケラーのpgはすっかりいい加減な日常を過ごしているばかりだった。
しかし、そんなのんきなpgをよそ眼に大親分は、ある決意を固めていたのである。
自らがP1(プロ初段)と名乗り、普段なら懸賞の対象とならぬ置き碁にまで、懸賞を懸けさすという剛毅な態度に出たのである。
確かにblogを見る限り、対局者のGO!氏と大親分では差が大きい。
しかし、相手はまれに見る棋書好き。
たとえ少しくらい差があっても、手元に『置き碁の打ち方』的な書物があれば大崩れはしない。ある意味、生対局ならばアガルこともあるだろうが、自宅でリラックスしながらのネット対局になれば、雰囲気も違う。
だいたい大親分はその風貌と、風格と、どでんとした威圧感で生碁を制してきたという部分もある。ネットでは、ただのエロじじぃと思われがちだが、その実さまざまな修羅場をかいくぐってきた実績と酒の席の失態を上回る豪傑ぶりで名高いこわもてなのだ。
そういうハッタリ性外的要因が、実際に対局してみるとギンギン伝わってきて、さらに大きな威圧感となるのだが、その手もつかえない。
不利。
背中にいやな汗がたらり。
確かにそのとおりかもしれない。
しかし、手合い違いとも思われそうな五子局をシタ手側から提示され、それにウワ手としてはノーといえまい。
それよりなにより、タイゼム初段相手に五子で負けたなんぞといわれたら、一生相手のblogのTOPに勲章よろしく掲げられる屈辱が待っている。
まさに命を懸けてではなく命を賭けてというにふさわしい懸賞対局なのだった。
この対局を見ずに死ねないと思っていたpgであるが、実はその数日前からどえらい困難に襲われていた。
タイゼムの対局プログラムが更新できず、ダウンロード中に「アクセス拒否されました」などというコーションサインが出始めたのである。
もともとソフトにもハードにも弱いpg。
しかも、今までにない『無線ラン』たらいう接続で、それまでもやたらとエラーが出まくっていて、さらにいうなら『うぃんどうず・びすた』の罠により、どこをどうさわったらいいのかさっぱりわからなくなっているのだった。
何がどうなっているのかわからない状態で、とりあえずセキュリティソフトを変えたりしてみたが、やはり同じこと。設定を変えても、うまくつながらない。
今までは普通につながっていたタイゼム対局室に入れなくなったpg。しかたなく連れあいのパソコンのIDにて観戦という非常事態になった。
ここで困ったことに、連れあいのIDでは、タイゼムポイントが少なすぎて、大した賭けにならないということが発覚。
一年前、pigi名でわリーグ最終戦に大親分へオールインし、すべてを失った恨みを晴らすには、あまりに少ないタイゼムポイント数しかない。
悔しいけれど、どうしようもないので、連れあいの点数で我慢する。
対局が始まり、賭けができる状態になったとき、とりあえず連れあいに聞いてみた。
p「賭けたいけどいい?」
連「いいよ」
p「えーっと、nippさんでいい?」
連「もちろん」
p「300万いくかぁ~」
連「いいよ、どうぞ」
まだ序盤数手の段階から、連れあいはすでに大親分の勝利を予見していた。
pgはとにかくオールインの恨みを晴らすことだけを考えていたので、どっちが強いとかどっちが勝てそうだとかは、考えていなかった。
持ち点の端数を切り捨てたすべてを大親分に賭け見守っていると、なんだか雲行きが怪しい。
p「大丈夫かなぁ~黒地多い気がするけど」
連「まあ、大丈夫。右辺は手があるから、地じゃないしね」
p「へぇーそうなの??」
連「今は確かに黒よしだけど、そのうち変わるから」
そう言われても、いつ変わるのかもわからず、しかも手が進むにつれて黒模様がいい感じに固まってきている気がするpg。
ここで一発どでかい花火打ち上げて、気合入れなおしてもらわなければと、残していた点数で応援のエールを。
なにがなんでも勝て!!!
勝負の鬼というより、タイゼムポイントの鬼であると錯覚した方も多かろう。
しかし、これは大親分のプライドと根性を呼び覚ますための、あくまでも応援エールだったのである。
手が進むにつれて、盤面も少しずつ白が差を詰めてきている気がするけれど、しょせんウソ初段の目には何が何だかわからない。
時折解説よろしく連れあいが分析してくれるけど、それも眉唾。
下辺の折衝、右下隅に白がもぐりこんだときに、普通なら切りが眼に見えてしまうので、思わず継ぎそうになるらしいところも、GO!氏は冷静に下辺を守った。
連「おお、なかなかやるな」
p「やるなやあらへんで、大丈夫なの?」
連「まあな、もうほとんど白黒拮抗だし、ここから普通にヨセられるなら五子の力の差はないよ」
などと言われても、pgにはさっぱり。
対局の方は、とにかくGO!氏の縦横無尽のボケ連発に、観戦者は大爆笑。
そこまでせんでもいいのに~と思われるような伝説の『秒読みボケ』までも披露しつつ、ボケの力をいかんなく発揮した。
それに引き替え、大親分はとにかく誰が相手でも絶対に負けないの、非常のスナイパーと化し、ひたすら対局に打ち込んでいるのか、オモロイボケのひとつも発せぬまま淡々と手を進める。
問題の左辺二子を食いきられた時に、すでに勝敗は決していて、上辺の置きはその前からあった部分なので大したことじゃない~などいう連れあいの級位者・低段者にはさっぱりわからん解説があって、じき投了。
GO!氏の矢尽き、力尽きした姿だったが、そこには囲碁ボケのさわやかな汗と笑いが満ち満ちていた。
さすがだ、囲碁ボケラー。
囲碁ボケラー、フォーエバー。
素晴らしい感動をありがとう。
ついでにタイゼムポイント500万点ありがとう。
次回はイゴチュウさんとの二子局です。
仔細は追ってポスター出しますのでよろぴく。
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