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テーマ:心の病(7246)
カテゴリ:モノローグ
前の日記のためのクチコミテーマを探していて、「心の病」があるのに気がつきました。
重い、口に出すのはあまりにも重いテーマで、いま僕がこのことについて書くのは、ずるいような気もします。 僕の場合は、人事異動で、とっても苦手な分野の仕事を、しかもある程度の責任を持つ立場で、することになったのがきっかけでした。また、上司が社内でも有名な厳しい人でした。 打合せに出ても、話の半分もわからない。 上司に聞かれても、要領を得ない返答しかできないから、機嫌を損ねる。 次第に上司の信頼を失い、情報も入ってこなくなる。 だから部下にも的確な指示を出せずに、突き上げられる。 というような流れで徐々におかしくなり、動悸と、顔面から血の気が引いているような感じが続くようになりました。そしてとうとうある日、出勤途中で電車を降りてしまいました。 そこからしばらく休み。 じつは転職も考えたのですが、この不景気、いい話はありません。 まして、僕のような職掌(広告宣伝畑)の人間は、不要度ナンバーワンで、書類選考で全部断られました。 もう本当に折れそうでした。 子どもがいるし、住宅ローンもあるし、とにかく食っていくためには、会社はやめられない状況でした。 活路は、異動させてもらうことだけでした。 それまでは、自宅待機。 休むことには、相当の抵抗感がありましたね。 人事記録にも残りますし、基本的にはマイナス評価の会社ですから。 でも休んでしまうと、変なこだわりやプライドが肩から下りていき、少し楽になりました。 「こうあらねばならない」と考えているうちは、苦しいです。でも、 「こういうことをしたい」と考えることができたら、自分が解放されるのです。 しかし問題は、こうした悩みを持つ人は、気持ちを自分で切り換えるのが非常にむずかしいことにあります。 少なくとも、窮状を理解して、手をさしのべてくれる人がいないと、そのままずぶずぶと深みに落ちていきます。その意味で、周囲の人には絶対に責任があります。 人間は、「ヒトノアイダ」と書く社会的な存在ですから、相互の関係に注意を払わなければならないんです。 それがわからない人に、人の上に立つ資格なんて、毫もないのです。 幸い、本当に幸いにも、社内に、僕に合う仕事が新設されました。偶然もありましたが、僕の理解者がしてくれた調整の産物でした。 あり得ないことに、かの上司もこの仕事に携わることになったのですが、何しろ僕の得意分野ですから、僕も言いたいことを言って憚りません。 僕はその点で恵まれたので、いま悩みを抱えている人に助言できるかどうかわからないのですが、あきらめてはいけません。いまは何を言われても気休めにしか聞こえないでしょう。「死ぬ勇気があるなら、何でもできるはずだ」と無責任に言う人もあります。それは挫折を知らない、たまたまツイてた人です。 必ず状況は好転します。厚い雲間から光が差すことがきっとあります。そのときは、全力でその光をつかむのです。そうすれば、道が開けるでしょう。 自分は自分。そう言える日が来ます。 いま、僕は周囲と若干の摩擦を起こしつつも、自分をしっかりと押し通すことに努めています。 だから、自分を過大にも過小にも考えていません。 我信ずるところにのみ我が行く手あり。 いまは、そんな心境です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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