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カテゴリ:心理・思考
感情を病むということ【明けぬ夜の夢さま】
リンク先の記事とは意味するところが違うのかもしれないけれど、「みんなが普通にしていることがどうして自分にはできないのだろう」というようなことを思ったことは私にもあるし、今も時々そう思うことがある。 それが錯覚かどうかはともかく、私はいつのころからか、なんとなく自分が普通じゃない、他の人とはどこか違う、という感覚があった。まあ、自分の幼少を振り返ってみても、私はちょっとどこか変わったところはあったように思えるから、そうそう間違いでもないとだろう。 「普通でない」という認識は、ある種の劣等感を芽生えさせるきっかけになったような気がする。それはともかく、私には「普通」である人をどこかで羨ましがり、「普通になりたい。みんなと同じようになりたい」と思っている時期があった。 でも、「普通になりたい」と思えば思うほど、周囲との差が目に付き、「普通になれない自分」という意識が強くなっていくばかりだった。ならいっそと、逆の方向に突っ走った時期もあったのだけど、それもうまくいかなかった。 当時、私は「自分以外のみんな」と「自分」ぐらいしか価値基準みたいなのが存在していなくて、「みんなと同じでない、今の自分自身」が嫌で嫌でたまらなくて、「自分以外の誰か」というか、それ以外になりたかったのだろうと思う。 時間がある程度たって、どれだけ嫌おうが失望しようが、自分以外の誰かなんてなれない。ということ。そして、私が「普通」とか、「みんなと同じように…」とかいうのが幻想だったらしい、と、なんとなく少しわかってきたあたりから、「普通になりたい」という思いはそんなに強く抱かなくなってきた。 今でも、やたら他人と比べたりして落ち込んだり、劣等感を抱いたりすることはよくあるけど、少なくても「自分以外の何か」になりたいとは思わなくなった。結局は、どんな自分も受け入れていくしかないのだと。まあ、いろいろとまだ受け入れられない部分も多いんだけど、さ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Sep 23, 2006 11:38:04 PM
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