電車の中で
ずいぶんとしっかりしてきたな、と思うときもあれば、やっぱりまだ幼いなあ、と感じるときもある。子供の精神の方が揺れ動きながら成長しているのか、親の見方や垣間見える切り口が異なっているだけなのか、どちらかわからない。アンバランスさは成長過程にはつきものかもしれないけれど、見ている者をハラハラさせる。つい手を差し伸べようとして思いとどまったり、余計な心配をして後から後悔したり、周囲も失敗の連続である。考えてみたら親の方だって先人からみたら同じかもしれない。親子共々成長過程の真っ只中にある、そう思ったら少し可笑しくなった。冬季講習の帰りに電車の中で本読むわが子を見て、今年一年間の出来事を思い返していた。