北東北突き当たり5 大間のマグロ
大間といったら「大間のマグロ」大間のマグロの本物を食べさせてくれる店といったら「浜寿司」大間町大間69-3 0175-37-2739仏ケ浦でたっぷり歩いて腹減っていたので、ガラッと飛び込み、メニューを見たら「大間のマグロ盛り合わせ4,800円」がある。トロ2カン、中トロ2カン、赤身4カン、鉄火巻き1本分。ヘタに銀座の寿司でも行ったら、トロ1カンだけで、ん千円取られるのに、この値段は安い。元気に注文。カウンター目の前のネタケースの上にドーンとマグロの塊が置いてある。カウンターには私以外に、京都から来たというリタイア後の夫婦旅行といった客と、後ろにおじさん3名のグループがいるが、裏の宴会場にはかなり客が入っているようだ。大将、マグロの塊からサクをとり出し、切り身にし、威勢よく声を出しながらせっせと握っている。なるほど、このようにすると、マグロの塊の表面の温度がおいしい温度まで上がった時に握れるわけだ。塊の中はまだ冷えているので、温度管理上は大丈夫だ。外に出ているのは衛生管理上は問題だが、そんなこと、ここで気にしてはいけない、目的は大間のマグロを味わうこと。おいしいものは安全だ。はい、お待ちどうと、皿の上はマグロの海。これがぜーんぶ大間のマグロ!!まずは赤身から。マグロの温度は適度に上がり、舎利は小さめ、口に入れるとさっぱりとろり。よく噛んで味わおうと思っていたのに、あっという間に無くなってしまった。つるりと赤身1カン。次は中トロ。この脂のさっぱりさというのは何だろうか。さて、大トロ。私は普通大トロは注文しない。脂がしつこくて否なのと、大体高すぎる。べたっとした脂に何であんなに金を払うのかわからない。ここの大トロの脂は、透明で、さわやかだ。まがっていない、素直な、まっすぐな味だ。濁っていない、ドロついていない。透明で、つややかだ。マグロ大トロ一直線。海苔の風味素晴らしい鉄火巻きをひとつ食べ始めたら、ジーンと、うるうるしてきた。マグロの品質、熟成、温度、切り身と舎利の量、これらが素晴らしいバランスで組み合わさっている。本当のマグロって、こういうもんなんだ。どうしよう、これから先の人生で、マグロ食べるたびに大間の浜寿司を思い出すことになってしまう。どうしてくれるんだ大将!大将「そういってくれると、うれしいですねー」今日食べたマグロは、200キロ級で、熟成1週間だということ。皆さん、大間に行ったら、浜寿司行って、大間のマグロ盛り合わせをぜひどうぞ、幸福絶頂のあと、気がついたら不幸になってます。おいしいマグロの突き当たりは、大間だった。