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September 28, 2005
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カテゴリ:NY
先週末フィラデルフィアに行ってきました。
今回の小旅行の目的はランカスターにある、amishの人々の生活を見学するツアーに参加するためでした。フィラデルフィアからランカスターまではアムトラックで1時間程度、そして駅から車で30分くらいのところにありました。

私は恥ずかしながら「amish=自給自足してる人たち」という認識だったのですが、全く違っていました。私が今回得た知識を説明しますと、amishはキリスト教メノナイト派の一分派で17世紀にスイス人牧師Jakob Ammannによって創始されたそうです。オハイオやカナダなどにもいるそうですが、大きな特徴として挙げられるのは電気・コンピューターなどを使用しないことと車の代わりに馬車を使っているところでしょう。

そして、子供たちはある時期になると「amishになるか、外の世界の人になるか」という選択をしなければならないそうです。逆に言えばその選択をするまではamishではないということなのだそうで、それまでは車を運転したり私たちと同じような服装をしたりということが許されているそうです。(ペンシルベニアではウエスタンスタイルが流行っているとか)
男性は大体16歳くらいから、女性は18歳から22歳くらいまでにその選択をするのだそうです。その選択をした場合は前述の車に乗るなどの「外の世界のモノ」は全て捨てなければならないそうです。学校では3つの言語(amishの間ではペンシルベニアダッチを話す)を含む実際に生活に役立つ事以外は学ばないそうです。先生は主に女性でamishの学校で同じように教育を受けた人々で大学などは無いそうなので必然的に医者、弁護士などになる人はいません。政府に税金は払っているそうですが、ソーシャルセキュリティなどのサービスはいっさい受けていないということです。加えて選挙には参加しているとのこと。

子供たちは割と明るい色の洋服を着ていますが、大人の女性は紫紺(または濃緑)のシャツに黒いスカートといったような暗い色合いの服を着用し、既婚男性は髭をはやすというのがしきたりのようです。そして離婚は絶対しないということです。
amishの大部分は農業に従事していて、勿論他の建設、工場などのサービスをamish以外の人に提供するビジネスをしている人も沢山いるとのことです。8%のamishはビジネス的にはかなり成功を収めているという話です。そして95%の子供たちが「amishになる」という選択をするとのこと。驚くべき事のように感じますが、ビジネス的に成功しているのですから疑問を抱く必要はないのかもしれません。そして外の世界の人になる、ということを選択した子供も家族に2度と会えないということではないそうです。

ツアー内容は1.ツアーバスでamishの村を廻る(途中3カ所ワイン、手芸品などのお土産を買う場所に立ち寄る)→2.amishとはどんなものかという映画を観る→3.amishの家を見学する&質問コーナーというものでした。
広大な耕地の中にポツンポツンと家が建っているという牧歌的な雰囲気で、馬車が頻繁に通り過ぎていました。その風景はまるで時代を遡ったかのようで、昔の絵画を見ている気がしました。
家と家との間に小さい小屋が建っていたのですが、その中には電話があるそうで使用する際には誰がどこに掛けるか記入するノートがあり、使用分を後から集金するシステムらしいです。これじゃおちおち暇つぶしには電話はできません(笑)中には携帯電話を持っている子供もいるそうですが、その場合は自分で払うとのこと。
電気は使えませんが、蓄電器使用可だそうで懐中電灯がベッドサイドに置いてありました。そして冷蔵庫などもありました。旅行などもするそうで、車、電車も使うそうです。実際同じ電車にamishの夫婦が乗っていました。(自分達で運転することは出来ないので人を雇ったりすることもあるらしいです)そしてamishの雑誌も発行されているのですが、コンピューター(タイプライターを含む)は使えないらしいのでそれはどうしているのかは分かりません。そんな感じで私の想像よりも遥かに近代的な生活を営んでいました。車の置いてある家も多かったし。ほとんど私たちの生活と違うところはありませんでした。

彼らが電気を使用しない理由として説明されたところによると、大きく2つあるそうです。おおざっぱにいうと、彼らは電気を使用した生活を必要としない自分たちのシステムに自信をもっているということと、電気を使用する事によって家族・人々の結びつきが弱くなると考えているからなんだそうです。同じ家に住んでいて別々の部屋でテレビを観ているとか、デイケアに子供を預け自分たちは働きに出るという考え方は理解しないということです。もっともな意見だと思うところも多々ありました。

名産がミルクとりんごらしく「Apple butter」なるものが売っていて試食したところこれがなかなかあっさりしていて美味。フィラデルフィア=チーズという私の貧相なイメージを壊す事なく、フィラデルフィアの大半の乳製品はamishのミルクから作られているということです。友人はお土産コーナーで「road apple」なるチョコレートのお菓子を見つけたのですが「road apple」=馬の糞という意味だということを発見して買いませんでした。(笑)しかしあのツアー、私たち以外アジア人はいませんでした、というか他は全員白人。何か理由があるのかは分かりません。

夜、フィラデルフィアに帰って来てから「シティタバーン」というレストランで食事。「建国宣言の夜もやっていただろう」という歴史のあるところだというところで、予想外に混んでました。(←予想しなかった方が悪い)料理は結構美味しかったです。土地勘がなかったので少し不安だったけどフィラデルフィアの街はすごく綺麗で新しい感じのビルが沢山建っていました。ってニューヨークと比べてはいけないのかなー。

月曜の夜帰って来たのでまだまだぼけっとしています。うまく説明できているか分からないのですが恐ろしく長くなってしまいました。とにかくとても興味深い経験でありました。


フィラデルフィアフィラデルフィアの美しい街並
amish01amishの村の風景
amish02ソフトプレッツエルを売っている
amishの少女





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Last updated  September 28, 2005 11:41:32 AM
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