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群青色のニシキゴイ

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2007.05.05
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カテゴリ:カテゴリ未分類
白い光に包まれた一室に、たくさんの本と書類が乗った大きなテーブルがあった。そこでは青い髪の青年が静かに、しかし素早くその書類を片付けている。
すると部屋のドアがノックされ、部屋の主が返事をする前にひとりの青年が入って来た。彼は部屋の主と似た顔つきだが、部屋の主は穏やかな笑みを浮かべているが、彼は気の強そうな印象で、また幾分年上に見える。
彼は両手に書類と資料を持ったまま器用にドアを閉めると、テーブルに置いた。
「兄貴。悪いがこれもだ」
幼く見える部屋の主は、礼を言って彼ににこやかに笑った。
弟は置いた書類の代わりにサインがされている書類と、すでに必要のない本をまとめた。
「あとどのくらいかかる?」
「うーん……増えちゃったし、まだまだかかりそう」
その様子をなぜか嬉しそうに見ている部屋の主に、弟はちょっと恥ずかしそうに眼をそらして聞くと、悲しそうに笑った。
弟はその笑顔を横目に見て小さく溜息をついて、苦笑した。
「俺の方はなんとかなりそうだから、これを置いて来たら手伝うよ」
その言葉に、部屋の主は花が咲いたかのような笑顔を浮かべ、何度も頷いた。
弟も、まんざらでもなさそうに小さく笑うと、来た時よりも速足で書類を持って行った。
その後ろ姿に部屋の主は、
「良い子に育ったなぁ」
と、幸せそうに言うと、彼もまた今まで以上の速さで書類を片付けていった。





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最終更新日  2007.05.05 01:22:42
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