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里見八犬士☆犬坂毛野の夢

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2005.08.17
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 あの日“スウィングジャズ”に目覚めて以来、僕は憑かれた様に名盤に酔い痴れ、そしてJAZZのラジオ番組を聴く事に夢中に成りました。そして、JAZZという大海原の岸辺に漸く辿りついた未だ幼さの残る僕は、楽譜という海図を手に、夜明けしか知らない湘南の海を旅立とうとしました。未だ“JAZZの入り口”しか知らない僕は。

 ある日僕はいつもの様にJAZZの楽譜を開き、常にスウィングを意識して、また“細かい音符”をしっかり伸ばそうとしました。然しJAZZの楽譜通りに弾いても、どうしてあのJAZZ“の大人の雰囲気”が出るのかが未だ解りませんでした。ただスウィングすれば揺れが生じる事、そしてそれがあの日、海辺で味わった感覚に似ていた事はずっと想っていました。然し、揺れだけで僕が大人の雰囲気を味わえるとはどうしても思えなかったのです。

 そんな時、クラシックの楽譜に無くて、JAZZの楽譜にある物に僕は気付きました。そう、コード(和音)の記号です。そして一つのコードの種類の多さに正直僕は驚きました。例えば一般的なコードC(ドミソ)にはCm(ミ♭)、C6(ラが追加)、CM7(シが追加)、C7(Dominant7th;シ♭)、C7aug(augment;C7のソ♯)等、第1・3・5音を基準にした音の組み合わせの記号が態々楽譜に書いてあるという事に大いに衝撃を受け、僕は暫くの間、新鮮なネーミングのコードだけを右手、そして左手で音にし、一つのCというコードが如何様にも変化する事に胸が熱く成る程の感動を覚えました。そして、ある一瞬、C7(9)(第9音レが付加)というコードに僕は“大人の世界への鍵”を見出した様な気がしました(そう今手元にキーボードがおあり成らば、「ミ・シ♭・レ」を弾いてみて下さい。新鮮な感覚が生じる筈です)。そして、この喜びは更に僕を“コードの虜”にしてしまいました。そうこの第9音(11・13音)は“テンション”と呼ばれ、JAZZの表現力を広げる、正に“魔法の音”なのです。またこの出逢いこそが、僕をJAZZの岸辺から大海原への航海を可能にし、僕を幸せにしたと強く確信しています。

 その時この少年は、この“魔法の音”がimprovisation(即興)への夢を無限に実現し続けるとは未だ知らずに........。

 また更にこの少年を驚かせたのは“Altered Tension”です。
これは先程のテンションに♯や♭を付け、“魔法の音”を更にパワーアップしたものです。そして、この音こそ、僕がJAZZの名盤やラジオ番組を聴いていて、一方的に恋焦がれた“大人の世界”への鍵と成る音でした。そしてこの刺激的な、少しずれた感じの音が織り成す和声こそが、僕が憧れた“深みのある大人の恋愛の世界”へと誘う音なのです。また、その時僕はこう閃きました。

 そう、JAZZは自分で和音を積み重ねて行くものなんだ!
 ♯や♭を上手く使い、揺れを楽しみそして歌い乍ら、
 自分が酔える音で、相手の楽器や歌手と共に会話するもの、
 そして、大人の世界に酔い痴れるものなんだ!

“未熟で孤独な音楽少年”が、たったこれだけの事に気付けた事。

 僕が“その子”の指導者だった成らばまず合格点はあげられるだろうと、恥ずかし乍らそう想います。それでも未だJAZZの大海原への航海に於いて、湘南の岸辺をやっと離れたばかりです。然し、僕は鍵盤上の孤独な闘いに於いてJAZZを深められた事は、矢張り理論だけではひとは成長しないし、特に音楽やスポーツ、また技術系の職種などは人一倍練習で試行錯誤を繰り返し、ある種の勘、そして苦しみから得られた成功体験によって成長し、素晴らしい演奏、記録、また、作品を生み出すのであると僕は本当にそう想います。

 また幾等啓発書を読み成功を議論しても、また幾等恋愛テクニックの本を読み漁っても、矢張り成功に向けて実行したり、告白してその現実の中で試行錯誤しなければ、決して成功も人間的成長も得られず、また理想の恋人も当然獲得出来ない筈です。

 然し乍らひとは、己のビジョンをどうしても実現したいと願う筈。だから僕は実行(練習)を躊躇う時、次の中国の古典を想います。


 文籍腹に満つと雖も 一嚢銭に如かず (後漢書)
(ぶんせきはらにみつといえども いちのうせんにしかず)

(=本を沢山読んで腹に知識を沢山蓄えて満ち足りても これらの知識を実行しなければ小銭程の価値すらない)


 無論、幾等音楽理論を学んでも、また科学的に和音を研究しても、ピアノ弾きを志すこの少年にとって“鍵盤上での実践”こそが音楽の知識を生かすのであって、あの日、「理論だけ」に嵌り満足していたら、きっと永遠に夢は夢だけに終わっていたでしょう。

 そしてやっと岸から離れ、旅立った僕は、ある日、一人のジャズピアニストに出逢いました。そう、“白き貴公子”ビル・エヴァンスに....。この幼い頃からクラシックを極めたが故の繊細なタッチそして甘いメロディーに僕は、他のJAZZピアニストには無い、“音色の美しさ”を感じ、エチュードに一方的に恋していた僕を夢中にさせてくれました。また当時、JAZZ界で白人の彼が活躍出来たのは奇跡的な事だと想います。そして彼の才能を見出したマイルス・デイヴィスとの出逢い、そしてマイルスが白人のエヴァンスを仲間に加えたのも奇跡です。何故ならば当時の黒人社会はそれだけ抑圧されていたからです.......。またマイルスとエヴァンスは互いの長所を認め合い、この友情が名盤「Kind of Blue」を生み出しました。そう例えこの友情が永続しなかったとしても、マイルスに出会えたエヴァンスはとても幸せであった筈です。無論クラシックの経験もJAZZによって育まれ、成長し、素敵なメロディーに成ったのでしょう。

 少年は出逢いによって大人に成る。僕はそう信じています。


そしてやっと岸から離れ航路を行く僕が渇望したもの

それは、優れたヴォーカリスト、ベーシスト、
そしてコルトレーンやマイルスの如きカリスマとの出逢い....。

僕に“JAZZの荒波”が押し寄せて来るのを、
僕は心から待ち望み、自らその中でもがきたいと願い乍ら.....。

そんな荒い波の如き音楽仲間が欲しい......。

そう、エヴァンスを想えば、想う程......。

To be continued......





 





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最終更新日  2005.08.17 08:54:38
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