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カテゴリ:猫と生きる
氷雨降り頻る夜 友を裏切らないキミは
生きるため 這い蹲って僕に逢う 冷えたアスファルト 車に轢かれそうだ 何の救いがあるのか 野良猫という差別 独り雨宿りのキミ 漁る物も無い真冬 野良猫に餌をやるな もう聞き飽きたよ 人間の身勝手で 飢え死にしてもいいのか 増えなければいいのか 氷雨の中凍えても 飽食と泥酔の人間 街中の動物を目の仇にする 孤独なキミは 今宵空腹の侭だよ きっと 心が痛まないのか 人間中心の都市計画 いつも動物だけが悪者だ キミの縄張りの中 快適な街づくりには キミは邪魔者なのか 僕とキミとの再会 今宵僕も寒いんだよ たった独りで 涙雨が止まないよ キミの鳴き声が僕のピアノに共鳴したから もう僕等は独りじゃないんだ 今日から僕の妹なんだよ おいで 僕の部屋へ もう鳴かないでいいから 未だ名前も決まってないけど ずっと僕の傍にいてもいいよ キミが望むなら 僕の家族に成っておくれよ もうキミは野良猫じゃないんだ 僕は寂しくて遣り切れないから 僕はキミを抱きしめたんだ 嗚呼 僕を平気で裏切る大人 見下す 支配する傲慢な精神の人間よりも 友という言葉濫りに使い 粗末にする歪んだ大人 平気で友を捨てる大人よりも キミの方がずっと大人じゃん 僕の最高の親友だよ いつ迄も 僕の親友のあいつに誇れる親友だよ あの冬の日 僕はいつも想い出すんだ もしも僕がキミだったなら どう生きていたのか 生きるために何をしたのか 寒さと空腹に耐え忍んで 僕の幸せは何だったのかな..... 人間の浅ましさ 薄情さに絶望した 宵闇の中 僕はあの日のキミに負けないで ただ生きるため 生きて行こうと想う 例え僕が迷い猫に成って 冬の繁華街を彷徨っても 僕は僕で在り続けよう キミのしなやかさと逞しさで 絶望の淵 僕は生きて行くよ..... お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.12.06 23:55:29
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