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里見八犬士☆犬坂毛野の夢

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2006.03.07
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~少年は出逢いによって大人に成る。
僕はそう信じています。

そしてやっと岸から離れ航路を行く僕が渇望したもの

それは、優れたヴォーカリスト、ベーシスト、
そしてコルトレーンやマイルスの如きカリスマとの出逢い....。

僕に“JAZZの荒波”が押し寄せて来るのを、
僕は心から待ち望み、自らその中でもがきたいと願い乍ら.....。

そんな荒い波の如き音楽仲間が欲しい......。

そう、エヴァンスを想えば、想う程......。~


僕が音楽に目覚めた思春期の頃、孤独で病弱の日々がずっと続いて、
いつもたった独りの地味な練習は時にとても寂しかったです。

そう、僕はJAZZという思春期の僕を気持ちよくさせてくれる音楽に一緒に酔い痴れてくれる友達が欲しいと、いつもたった独りで鍵盤に向かいながらもどかしく想いました。

『でも僕は未だ童顔の未成年じゃあさぁ、
まさか「夜の世界」には聴きに行けないなぁ.....。
無論、思春期の少年が弾くにも早すぎる世界なのかなぁ。

嗚呼、いつか僕が大人に成ったら弾きに行けるんだ!
そのためにはJAZZの奏法をマスターしなきゃ!
そうすれば僕とセッションしてくれる仲間が出来るんだ!
でも、クラシックでは友達に出逢えないのかな?
だって、ショパンのエチュードの第三番を弾くために
何十時間かけてようやく最後迄弾けるように成っても、
僕は、ずっと独りぼっちの侭だからさ.....。
嗚呼、僕はクラシックを一杯マスターしても、
僕の寂しさは永久に消えないのかな?
嗚呼、孤独で独りの夜が寂しくて辛い僕にとって、
クラシックの練習は無駄だったのかな.....。

嗚呼.....
僕の演奏を聴いてくれる友達が欲しい
僕の演奏に酔い痴れてくれる
僕の親友が欲しいよ.....』


僕はJAZZのスウィングに、思春期の男の子に特有の、
夜毎独り大人の世界に恋焦がれるもどかしさを一杯込めて弾きました。
そう、僕が鍵盤で揺れを起すたびに、
思春期の少年の身体が熱く成り、
そして、僕の身体に伝わる“揺れの余韻”を楽しむ時、
僕の身体の熱いもどかしさが解き放たれる時のように.....。

ただJAZZは本来独りで演奏するものではなく、
ジャム・セッションと言われるように、
様々な楽器、そしてヴォーカルと一緒に、
時に聴衆と一体化して楽しむものだと言われます。

然し、僕が敬愛する“白き貴公子”Bill Evans は、
幼い頃からクラシックを弾きこなし、
Miles Davis に見出されるように成ってもクラシックで培った繊細さで
恩人のマイルスを魅了したといいます。
そして、僕が好きなエヴァンスのアルバムのひとつ、
「Waltz for Debby」。
盟友のベーシスト・Scott La Faroのエヴァンスの気持ちを総て受け止めているかのような演奏に、僕にもスコットのような仲間が心から欲しいと想い、
未だ孤独のピアノ弾きの僕は二人の深い絆にずっと憧れていました。

嗚呼、運命はエヴァンスに冷たかったのか、
それとも更なる試練を与えたのか.....。

そう、「Waltz for Debby」収録のライブの直後の、
若き天才ベーシスト・スコットの交通事故死です。
硝子細工の心の持ち主のエヴァンスに衝撃が走り、
暫くはピアノが弾けなく成ってしまいました。
嗚呼、僕ならば再起不能に成る程落ち込んでいたでしょう。
それは、孤独な魂が求め続けた相棒だったのだから.....。

それでも繊細なエヴァンスは盟友の死にめげずに新しい試みを続けました。
そう、有名なのはギタリスト・Jim Hallとの共演です。
「Undercurrent」は僕にJAZZは物事に囚われない自由な心を表現するものだという事を存分に教えてくれました。
それでもエヴァンスはクラシックで磨かれた、
煌くような細かい音符を生涯大切にするJAZZピアニストでした。

だから、孤独なピアノ弾きの僕が大好きなエヴァンスを知れば知る程、
僕がクラシックを一生懸命練習し体得した事は決して無駄では無かったという想いが、繊細な心で煌く音色輝かせるエヴァンスに恋焦がれる程に、
孤独で傷心な僕の胸一杯に溢れました。

『嗚呼、僕は僕で良かったんだ!
そう、ショパンを心から愛した僕にしか歌えない、
僕の想いの結晶のJAZZの音色を想うが侭に輝かせればいいんだ!
そうすれば僕の音色に共鳴し酔い痴れてくれる人の中から、
何れ世界にたった独りしかいない僕を心から慕ってくれる親友に
きっと出逢える筈なんだ.....。』


今、僕は親友・信乃と出逢い、
彼は僕がエヴァンスに成って飛躍する事を
心から願いそして僕の演奏を心待ちにしてくれています!
だから僕は、僕の傷の痛みを感じてくれる彼のために
僕はどんなに生き難い運命を背負っても、
僕は決して鍵盤から手を離す事はしないと
僕は掛け替えの無い親友の彼に誓います。

ショパンの革命を弾く僕の眩しいカリスマ、
親友で義兄弟の信乃との出逢いは、
あの日僕が思春期の孤独な夜に求めた、
“荒波の如き音楽仲間”だと、
僕は心から信じています.....。

また僕等の部屋に訪れて下さるJAZZヴォーカリストやギタリストの方々とのセッションも、いつの日にか実現したいと僕は心から願っています。

嗚呼、僕等は共にクラシック出身のJAZZピアニストなのだから、
これから僕等は同じ親友というボートに乗って、
JAZZのスウィングのゆったりとした波に揺られながら、
一杯、一杯繊細な煌く音色、共に創って行きたいな.....。

僕等が常に同じ夢を追いかけて、
白き貴公子のエヴァンスを想えば想う程.....。

嗚呼、僕はエヴァンスに成りたいよ.....。

ううん、本当は僕が気の遠く成る程永い夜、
ずっと求め続けた音楽仲間の信乃と一緒に、
僕等はエヴァンスに成りたいんだ.....。


To be continued......





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最終更新日  2006.03.07 18:09:43
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