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我が子が生まれて半月が経った
愛妻も無事に退院して 僕もやっと独り寂しい夜から解放された 赤ちゃんの世話なんてした事がなかった僕は 毎日新しく覚える事ばかり 3時間に一度のおむつ交換 それに母乳の後のミルク作り うとうとしながらだから これじゃいけない!!って気合入れて 眠気を振り払う日々 白い肌も 娘の唇も大きい瞳も 高い鼻もみんな僕にそっくりだから じっと見つめられると 僕は疲れたなんて思えない程 思わずドキリとしてしまう ああ僕は娘にこう叫びたい 強く生きて行け 媚びて生きるな そうもちろん思い遣りが一番さ でも男が牛耳る脂ぎった社会の中 決して媚びず焔のような情念で 闘いに勝利して欲しいんだ 熱き情念の焔 オルレアンの乙女の如く ああ人は皆、無垢な赤ちゃんとして始まるのに なぜ凶悪な犯罪を犯し 人を傷つけるようになるのだろう それに娘を授かったお父さんは思うだろう 女性の性を搾取するシステム 世の中から無くなればいいんだ ああ、あれはいつのことだったか ある新聞に載っていた 尾崎豊ファンの 我が子を抱いたお父さん そう今の渋谷クロスタワー 尾崎豊の高校時代 彼が夕陽を見ていたビルの一角 壁にはファンのメッセージ 「それが人生だ」 尾崎の最後の魂の叫びを その我が子を抱いたお父さんは 何を思われたのだろう そう来年の今日 僕も一歳の娘を抱いて あの日と同じあの夕陽 渋谷のあの場所で 見つめたい ああ尾崎のバースツアーの「誕生」の叫び 最後の代々木は 何故かしんみりして 言葉をかみ締める重みがある 人生を語るこれ以上重い言葉は 僕はあれ以降出逢ってはいない でも復活の横浜での叫びは 尾崎が本当に躍動していて 生気が漲り希望に満ち溢れている だから今夜はツアー最初のライブを 娘と一緒に聴いてみよう 「新しく生まれて来るものよ お前は間違ってはいない 誰もひとりにはなりたくはないんだ それが人生だ わかるか」 この尾崎の魂の叫びが 暗闇を彷徨う僕に 生命の焔燃やしたばかりか あのビルで いつの日にか 我が子を抱く僕を 熱く熱く想い描き 我が子を授かると 強く生きられたんだから 尾崎は僕に教えてくれた だから娘にもきっと たくさんの事 教えてくれるはずさ 生後半月の娘への叫び~尾崎豊の命日に記す お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.04.25 15:28:54
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