テーマ:家電よもやま(9589)
カテゴリ:買ってよかったもの
毎朝、彼を抱き締める。身長180センチ、胸板は幅60センチ。「銀ちゃん、ありがとう、一緒に住んでくれて…」。胸元をそっと開くと、ひんやりと冷たい風…。銀ちゃんの本名は日立銀之助。こないだ、わが家にやってきたマンションサイズの冷蔵庫だ。スリムな外見なのに、400Lと包容力がある。シルバーの外見もクール。フレンチドアで、狭い台所でも使い勝手が良い。ビールもたっぷりはいるし、急速冷凍に専用氷室もある。ああ、決心してよかった。
10年以上つれそってきたナショナルの冷蔵庫を、なかなかあきらめきれなかったのだ。引っ越ししたせいもあって、ここ数年は夏になると、冷やす力ががっくりと落ちていた。おととしから真夏は氷ができなくなり、去年は冷凍食品がパーシャル状態になった。この夏はとうとう、入れておいたものが溶け始めた。冷蔵室も、弱々しい冷気で、お肉が3日で駄目になった。もう、無理。もう、あなたとはつきあえないわ…。ずっとそう思っていた。 でも、つらいのは今だけかもしれない。おととしも去年も、冬はしっかり凍ったもの(当たり前)。この季節を乗り切れば…そう思ったけれど、でろでろのアイスクリーム、水になったロックアイスを見て、限界だと思った。そして、放熱するモーター…。家を暑くする冷蔵庫なんて、やっぱ引退させなくちゃ。 ということで、新しい伴侶を捜したが、結構難しい。家電と言えばナショナルというタイプなのに、この会社の人気機種は幅が広くて、入らない。このところ評判の良い三菱も同じ。要するに身の丈にあっていないということ。 で、紹介されたのが、日立と東芝のスリムサイズ。けど、まったく最初は気持ちがのらない。これなら入りますと言われたが、欲しかった切り替え室の機能がない。最新機能が欲しいのになあ、とぼやいたら店員さんが「切り替え室の温度を本当に切り替える人ってほとんどいないんです。家も冷蔵のまんま」。 え?そうなの?そんなものなの? 最新機能だから使う訳じゃないという説明だ。要するに、生活スタイル。専業主婦がきっちりと家事をする家ならともかく、大概は冷凍か冷蔵のままらしい。 でもなあ、家電といったら「明るいナショナルじゃない?」。それにも店員さんは上手に答えた。「日立はモーターの会社ですから。よく冷えますよ」。このひと言は効いた。だって、冷えないナショナルと今は付き合っているんだもん。名前じゃないよ、実力だよと言われた気がした。そう思ってみると、銀色の日立が、頼もしく見えてきた。 ということで、日立銀之助がやってきた。お迎えするに当たって、台所をぴかぴかにした。そして、今はラブラブ。最初に説明を聞いたときは、全然、惹かれなかったのに。家電はあこがれもあるけど、いろいろと条件を合わせ、自分の身の丈と合わせ買う。これって、お見合い結婚みたいなもの?って思う。盛り上がりはなかったけど、とっても穏やかな生活だもの。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 10, 2005 05:38:34 PM
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