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はごいたの乱れ打ち

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February 2, 2006
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カテゴリ:思ったこと
長いことフィギュア男子の第一人者だった本田武史が引退した。まだ、24歳。「きちんとした」選手だったらトリノの金メダル候補だったろうに。それが、全日本選手権で、ぼろぼろの演技をして、花道に用意してもらった四大陸選手権も辞退しての幕引きだ。ちょっと、みっともないし、かっこわるい。

全日本では、緩んだ体で無理に4回転ジャンプに挑戦して、失敗を繰り返した。「4回転に挑戦しないのはプライドが許さない」と言った。そうかなあ?4回転を跳べるだけの準備ができないのに、挑んでも、それは無謀ってことじゃなかったのか。もともと、どんなジャンプにも自信がなかったから、4回転に挑戦したってことにして、周りを納得させたんじゃない?

故障さえなかったら、と本人も言う。足首やら腰やらまあ、いろいろとお怪我を抱えていた。だけど、故障とどう付き合えるかが一流選手になれるかどうかの分かれ目でもある。本田は長野五輪が終わったころから「あっちがいたい、こっちが悪い」というようになった。4年前のソルトレークシティー五輪の当時でも「自分の足首はぼろぼろだから、オリンピックが終わったら競技をするなんて考えられない」と言っていた。
そうなんだ~故障って大変なんだ、と思っていた。だけど、スケートにかかわりのあるスポーツドクターは「そうじゃない」と言った。「故障に逃げる選手もいる」と。

これだけスポーツ科学が発展している時代だ。ある程度の故障は、的確なトレーニングをすれば補えるという。一流選手が故障に強いというのはそういう意味だ。どこかが痛んだら、ほかを強化する。そして、故障をカバーして、怪我をしないような体を作っていく。それは、つらい作業だし、地道で光も見えないようなステップだ。サッカー選手はいい例だ。靭帯を切るような大怪我をしても、激しいリハビリで戦線に復帰していく。

そういう選手と比べると、本田は二流のスポーツ選手だ。怪我を理由に練習を切り上げた後、冷房が効いた場所で、半そで短パンでビリヤードに興じたこともあった。体によいわけがない。先のドクターのつぶやきは、こんな本田の様子を目の当たりにしていたからだろうと思う。

本田には日本スケート連盟も、IMGも随分お金をかけた。だけど、結局スポンサーがひとつも付かないまま、そして、元も取れないまま終わった。男子のフィギュアって厳しい。でも、本田は楽しい選手生活だったかもね。





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Last updated  February 3, 2006 02:07:55 AM
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