テーマ:映画ニュース(1430)
カテゴリ:思ったこと
この映画を、お金を払ってみようとは思わない。今日、過去最大規模でダ・ヴィンチ・コードが公開されるという。小説の日本語版が発売されたとき、散々騒いだのに、何をいまさらという気もする。
小説を読んで、詳細も、結末もすべて知ってしまったら、誰かのフィルターを通した映像は、自分の心には届かない。それは、この作品に限らない。もちろん、小説や文学には映像で見たいと思う作品がいくつかあるが、ダ・ヴィンチに関しては世界中の読者のほとんどが、それぞれの心に自分なりの登場人物の姿を描いて、読書の楽しみを満喫したはずだ。そういう作品を映像にするのは、難しい。 しかも2時間半の上映時間だ。原作を読んだ人には物足りず、キリスト教に関する知識がないまま向き合うにはあまりに長い。トム・ハンクスの様子も魅力的じゃないし。ヒロインも華やかさがない(なくてもいい役どころだけど) 原作を読んだ感想は、キリスト教を取り込んだシドニー・シェルダン。私はこの人の小説が大好きだし、ほとんどの本を楽しんだ。でも、紙芝居なのだ。登場人物が出てきたところで役割がわかり、その展開を自分の予想とすり合わせながら楽しむ。ダ・ヴィンチもおんなじ。キリスト教の知識がなかったから「へえ、へえ、へえ」と思いながら読み進めたが、展開は予想通り。そう思った人は多いと思う。 映画はビデオになってから見ることになるだろうが、パリでこの小説の舞台をめぐる-というのはやってみるつもり。サンシュピルス寺院とか、散歩のひと休みだった場所が、違う意味を持つ場所だったってことが、この作品で一番の収穫。 でも、結局は、こういう騒ぎが私たちは大好きなのだ。ワールドカップの間のつなぎに、いっこぐらい映画をみたっていいかな、みたいな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 16, 2012 01:05:14 AM
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