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はごいたの乱れ打ち

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February 1, 2007
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カテゴリ:思ったこと
私は、一番好きな食べ物は何か、と聞かれたら「イチゴ」と迷わず答えるが、妹は大嫌いだ。昔はそうじゃなかったが、ある事件をきっかけに、イチゴが嫌いになった。というより、本能で危険だと感じているように見える。

その事件は、数年前の春の日、早朝に起きた。私の家には時々、ご近所の農家がお野菜や果物をもってきてくださる。出荷できないものだけれど、新鮮だし味も文句なし。うれしくいただいている。その日は、熟してルビー色に輝く路地もののイチゴが山盛りに届いた。

妹は、いただいたばかりの魅力的なイチゴを迷うことなく、パクパクと口に運んだそうだ。新鮮な果実の味を満喫した。幸せな瞬間、ところが…

イチゴを食べた後、妹は弟と喧嘩をした。その喧嘩で弟は妹の「おでこ」をパチンと弾いた。いわゆるデコピン。すると、妹の体に異変が起きたのだ。デコピンされたおでこがまず、赤くなり、その赤みは、顔全体に広がり、そして上から下へと体全体に広がった。

私は、その様子を見ていない。でも、妹の体の異変は、家に働きに来ていたパートのおばさんにも衝撃を与えていたようだ。いわく「○ら○ちゃんが、真っ赤になって病院に運ばれた!」

実際には妹は自分で病院に行ったらしいのだが、真っ赤になったってどういうこと???という感じ。本人も周囲もびっくりした妹の症状は、農薬へのアレルギー症状だったそうだ。

農家からの直送イチゴは、畑から、そのまま洗われることなくわが家に届いた。農薬たっぷりのまま。普段は少なくとも水洗いをするのだが、妹はあまりにおいしそうだったので口に入れてしまったようだ。その結果、弟にデコピンされた衝撃で、急性の症状がでてしまったのだ。内臓とか呼吸器とか、そういう深刻な症状が出なかったのは幸いだったのかもしれない。以来、妹はイチゴを好まない。私も、イチゴ狩りはちょっと怖い。

去年、パリに出かけたとき、現地の料理教室で、おいしいおいしいセップ茸(ポルチーニ)のクリーム煮を習った。日本では茸は洗わないのが普通だが、この先生は「洗剤で洗え」。え~もったいない、という顔をする私に向かって「何が使われているか、何がかかっているか分からないから」とおっしゃった。

食べ物に世界で一番こだわるフランスで、野生のキノコに、この処置を勧める。当然、ほかの野菜も、同じような処置をするように教えられた。日本でも、そういう時代がきたということか。
▽とちおとめから基準超の農薬
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200702010236.html





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Last updated  February 2, 2007 04:12:32 AM
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