ジャンボ尾崎はどこへ行く?
民事再生法というのは商店街のお団子屋さんを助けるような法律だそうだ。行き詰まったとしても、すべてを無くしてしまうのではなく、お団子作りという技術を生かして、頑張って働いてお金を返しなさいという法律なのだそうだ。なるほど。どうして、尾崎将司は自己破産じゃないんだろうと思っていたけど、そう思えばわかりやすい。ゴルフを頑張って少しでも負債を減らしなさいということなんだろう。プロゴルファー=お団子屋ね。JGTOはツアーの出場については問題がないといっている。別に罪を犯したわけじゃないから当たり前なんだけど。でも、永久シードがあるとはいえ、58歳の彼にJGTOで16億円の借金が返せるのか?800万円ぐらいなんでしょう?獲得賞金。この人のスポンサーになる人が、これから出てくるとは思えない。ジャンボはゴルフの道にまい進すると言っているが、すでに新しい時代に入っているレギュラーツアーではどうしたって無理だ。もう、アメリカに出稼ぎに行くしかないだろう。ジャンボにその決断ができるだろうか。ジャンボ軍団とかいう徒党を組んで、我が物顔でトーナメントを闊歩した。だけど、世界ではよろよろだった。持ち上げてくれる人、上げ膳据え膳じゃなくっちゃ駄目だったから、きちんとしたゴルフスタイルが求められる世界の舞台では、認められることもなかった。煙草を吸いながらラウンドする姿は、下品な日本のプロゴルファーとして冷笑を浴びた。メジャー制覇なんて、かなうはずもなく、いつからかジャンボは日本のツアーにこもった。全米シニアオープンからは招待状も来ていたが、それを無視するように。だけど、もし本当にゴルフでお金を稼ぐとしたら、ジャンボに残された舞台はアメリカのチャンピオンツアーしかない。そこにはOBのボールを蹴飛ばしてフェアウエーに戻してくれる取り巻きもいなければ、ライを直したり、適当なドロップをしても目をつぶってくれる競技委員もいない。そして「ジャンボがいてこそのゴルフ界です」と言って、提灯記事を書いてくれる記者もいない。だけど、もし、そんな環境の中に飛び込んでいったら、、世間はジャンボに注目するはずだ。テレビだって、毎週中継があるんだもの。応援してくれる人だって、出てくるだろう。もし、優勝でもしたら?58歳、再び団塊世代のヒーローになれる。そのときは、きっと私も、拍手を送るだろうな、と思う。