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地下鉄、松本両サリン事件など13事件で起訴されたオウム真理教の麻原彰晃こと松本智津夫被告(48)の判決が27日、東京地裁で言い渡される。娘が生まれる前に夫を失った妻。事件後、失った息子に婚約者のいたことを知った母。そして、娘一家を奪われた父――。初公判から約8年。全事件の首謀者とされる「教祖」に審判が下される日を、遺族たちは様々な思いで迎える。
◆初めて母から真相、小2の娘ただ無言…地下鉄サリン◆ 地下鉄サリン事件の1か月後に生まれた長女(8)は小学2年生になった。毎朝仏壇の「パパ」の写真に「行ってきまーす」と呼びかけて、家を出る。 1995年3月、通勤途中に、サリンで亡くなった父のことを、母(38)は「事故で死んだ」と説明してきた。「自然に分かるようになればいい」と、命日に、父が倒れた地下鉄のホームに2人で花を供えに行っても、事件には触れなかった。 その娘が昨年暮れ、松本被告の裁判のニュースを見ていた時、「パパを殺したのはこの人だよね」と、ポツリと言った。誰に聞くともなく、父が「殺された」ことに感づいていた。 判決直前の今こそ、話すべき時なのかもしれない。先月、母は初めて娘に、父の死について明かした。 「パパが乗ってた地下鉄に毒がまかれ、それを吸って死んだの。すごい苦しかったんだよ」 娘はうなずきながら聞いていた。無言のまま、母に何も尋ねなかった。「事件の話をすると私が悲しむと思ったのでしょう。ショックだったと思う」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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