ヴェルニー 2
「ヴェルニー 1」のつづき「フランソワ・レオンス・ヴェルニー」フランス海軍の造船技師。 幕末にはじまる横須賀製鉄所の建設。しかし、1868(慶応4)年、幕府が倒壊、製鉄所は新政府に引き渡されます。 新政府は財政難を理由に工事を中断しようとしますがフランス公使やヴェルニーの反対で建設を継続。1871(明治4)年、横須賀造船所と改称されるころには職工が1000人を超える大工場になっていました。 雇用制度は日本で初めて給与の月給制、西洋時計による勤務時間の設定日曜休日制、鐘による労働時間の管理、職工の健康管理などが導入されました。 製鉄所の他に観音埼灯台、野島埼灯台、品川灯台城ヶ島灯台などの建設にも関わり来日から12年、1876(明治9)年に帰国しました。 日本の近代化の礎を築いたひとりです。 ただし製鉄所とは言っても鉄を作ったのではなく輸入した鉄を熱し、型枠に入れスチームハンマーでプレスして部品を製造するもので日本が自力で鉄を作れるようになるのはもう少し先になります。