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2006.03.27
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カテゴリ:音楽
吹奏楽の世界では、おそらく、ほぼ日本中の学生が年に一回この時期に「定期演奏会」として単独コンサートを開く。

今年もその季節が来た。

僕は高校生の時、吹奏楽部でパーカッションを演奏していた。
もちろん僕も、3回の「定期演奏会」を経験した。
それは今でも、強烈な思い出として深く深く心の中に刻まれている。

一般的な話として、高校を卒業してから、
人々が在籍していた部活にどれだけ関わっているんだろう?
おそらくは、「末永く指導させてもらってます!!」という人は
少ないんじゃないだろうか。
大体は、卒業して、まあ浪人でもすればちょっとは引きずることもあるけどそれっきりなんじゃないだろうか。

数えたら、13年ぶりだった。
東京都立豊多摩高校吹奏楽部の定期演奏会、略して「定演」に行った。

ネットで調べたらサイトがあって、今日だと知ったのだ。
開演が17:30とあったので、仕事終わりでダッシュしても無理だあきらめていたのだが
何の縁なんだろう、急に休日出勤が入り、
うまい具合に振り替えの休みが取れた。
体が自然に動いた。「これは行かなければ。」

会場までは自転車で15分。
入り口で名前を書く。ドキドキした。
出演者はもちろん、観客にも
知っている人なんか絶対にいないという確信はあったのだけど、
その場の空気を感じることそのものが
何だかやたらと生々しくて、切なくて、楽しみで、
やり場のない、ふわっとした緊張感が迫ってきた。
お客さんが少ないのが気がかり。

5分前、1ベル。
17:30定時、2ベル、演奏部員入場。

あの頃とまったく変わらない段取り。
坦々と、しかし彼らにとって特別な意味を持って進行していく。

指揮者入場、拍手、指揮者構え、演奏者構え。
一つ一つの成り行きが、いちいち気にかかる。

演奏が始まる。
僕は何だか落ち着かない感じで聴いていた。
3年間のいろんな出来事、卒業してから起こった出来事、
楽しかったこと、つらかったこと、恥ずかしかったこと、
いろんなことが迫ってきて気持ちの整理がなかなか出来ない。

演奏ははっきり言ってグダグダだった。
緊張のせいだと思うのだけど、
音程はメチャクチャだし、スネアはコケるし、歯切れは悪いしで
いいところなしである。
その演奏が落ち着かない気持ちをさらに動揺させた。

そのまま気持ちの動揺と演奏は続いた。
でもそれから逃げてはダメなのだ。
全てに向かい合って、見つめなおそう。そのために来たのだ。

落ち着かないまま第1部が終わった。
ステージ上では2部の準備が進む。
何を見せてくれるんだろう。期待と、緊張。

2部1曲目の「OMENS OF LOVE」はT-SQUAREの曲で、
ブラバンでも僕の時代からおなじみのナンバーだ(蛇足だが僕はブラバンにいた頃からのT-SQUAREファンである)。
1部が終わってこなれてきたのか、アップテンポの8ビートだから勢いに乗って、だいぶ吹っ切れたようで、演奏はすごく良くなっていた。

いろんな演出を見せてくれた。
僕の頃よりも活動の幅が広がっているようなので
こなれている感じではあった。
それらの演出も、目新しいとは言い難い。
でも、みんなの緊張がだんだん解けてきてリラックスしてきたみたいだ。

勢いに乗って3部、アンコールまで一気に聴いた。

「知ってる人はいないか」という下心を引きずりながら帰路に着く。
とっても満たされていた。何だろうこの気持ちは。
思い出と、現在と、音楽の力。
感動はしなかった。でも、確実に何かを得た気がした。
何か分からないけど・・・とてつもなくいろんなものが複雑に絡み合った、力。

途中、部長の挨拶があった。
「つらいことばっかりだった」
副部長も、
「つらいことも楽しいこともあったけど、みんなと演奏できてうれしい」
それが将来役に立つよ、などと言うつもりはない。
でも、君達はそれを乗り越えた。
そしてこんなに、素晴らしい…とはとても言い難いけど、
自分たちなりの定演を開いた。
それは、誰がどうやっても、歴史に残る。
そしてそれは、誰がなんと言おうと、本当にすごいことなのだ。
僕には出来ない。今の僕にも。

元気をもらったよ。
本当にお疲れ様でした。
そして、ありがとう。





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Last updated  2006.03.28 23:24:02
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