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カテゴリ:鉄道
前の日記で
紹介した写真集、もう一度整理してご紹介 まずは何と言ってもこれ Fの時代 鉄道写真の「神」ともいわれている 鉄道写真家広田尚敬御大の最新写真集。 写真家デビュー60周年を記念したシリーズの第1弾。 そのタイトルの通り、 ニコンFが全盛だった昭和中期頃、 若き頃の広田さんがニコンFを使って撮りに撮りまくった写真たち の集大成。 前の日記には 「鉄道好きなら一家に一冊」と書いてしまったが、 少し訂正させてほしい 一家に一冊などというとありがちな乗り物図鑑みたいな感じがしてしまうが とんでもない 間違っても決して 「汽車がいっぱい写ってるねー」 などという生易しいものではないのだ。 まさしく 「日本で初めての鉄道を題材にした写真表現」 が圧倒的な力を持って目の前に迫ってくる。 最近、 篠山紀信さんの六本木ヒルズやヌードを集めたものやTDRの写真集とか 立木義浩さんのモノクロ写真集「風の写心気」とか アラーキーさんの写真集(いっぱいあって数えきれない) とか(著名な写真家しか出てこないところがチープだ) の写真集を見ているのだが、 この写真集を見ながらそんな写真集たちがダブって見えたのだ。 静と動、人とモノ、そのほか鉄道を取り巻くいろんなものが 複合的に有機的に絡み合って迫ってくる。 写真1枚ずつを見ると「ちょっとこれは…」と思ってしまうようなのもあると おこがましくも思ってしまうのだけど、 やはりこれだけのボリュームだとその中に組み込まれて役割を果たし、 もう圧倒的である。 そんな写真たちを いま出版デザイン界の、これまた「神」と称される 祖父江慎さんが「どうだ!」とばかりに構成し、仕上げている。 写真表現のお手本と 1960年代から1970年代の日本人の生活の記録 が同居した貴重な写真たち。 写真というのは「クリエイティブワーク」と「記録」が 同時に行われるものなのだ、ということが 改めて思い知らされた感じだ。 圧巻。 鉄道写真を撮っている人だけでなく 写真家や写真家の卵にも是非見てもらいたい、 納得の一冊。 60周年記念出版は今後1年間ぐらいにわたって続くそうだ。 楽しみー Fの時代 そしてもう一つ。 1日1鉄! こちらは鉄道写真家中井精也さんの写真集。 中井さんは1日に1回必ず更新するブログ 「1日1鉄」 をやっていて、その写真を集めたもの。 人柄が表れる優しさあふれる写真たちが 再構成されたデザインと優しい言葉で紡がれていく。 こちらも鉄道写真をやっている人だけでなく 写真表現全般に参考になる要素もたくさん詰まっていると思う。 優しい気持ちになれる写真集。 オススメ。 広田尚敬さんそのほかの主な写真集 デジタルカメラを生かす鉄道写真 20世紀なつかしの機関車 蒸気機関車たち ブルートレイン栄光の半世紀 中井精也さんそのほかの写真集 鉄道旅情100景 撮り鉄 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.10.15 17:03:42
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