ネチネチ根に持つ性格なもので、まだタンパク質分解酵素MMP-9に腹を立てています。
思い返してみれば高3ですでに炎症ニキビ満開だったにもかかわらず、クレーターも片頭痛もありませんでした。
次々とクレーターができたのは18歳からの約5年間。
まさに片頭痛で度々バイトを早引けさせてもらっていた頃からです。やっぱアイツらはグルだった。MMP-9超ムカつく。
MMP-9なんかバナナの皮で滑って尻もちついたところが水たまりだったらいいのに。

とりあえず悪口書いてスッキリしたのでMMP-9の話はこの辺でやめておきます。


さて気を取り直しまして。ニキビ痕対策については常々「長期的な根本改善」と「すぐできる手軽なカモフラ術」双方のアプローチが重要だと考えております。
今回はそこいらの近況をご報告したいと思います。


■「長期的な根本改善」の新・補佐役

これまでも各種クレーター対策と湿潤療法は、相棒のような関係でやってきました。
亀山も神戸も残念な終わり方でしたが、こっちの相棒はうまくやっています。

その湿潤療法における湿潤環境にはキズパワーパッドなどのハイドロコロイド剤を用いていますが、滲出液が落ち着いてきてからは大体ラップに切り替えております。
しかし、ラップは当然ながら貼りつくわけではないのでサージカルテープ等で留めねばならず、また浮く箇所があったりと欠点がありました。

そんな中で「快適な湿潤環境を作りたいんだ！肌にしっくりくるラップはないのかい？」という多くのお客様のお声にお応えし、満を持してクレーター界に殴りこんできた「あるモノ」がこれ！


とかやってCMを挟んでじらす最近のやりかたが短気な私は大嫌いです。

これです。

最初からこっちを出しゃいい。
グラッドというメーカーのラップです。

もちろんクレーター界のために作られたものではなく、れっきとした食品用ラップです。
真空パック機を買うのは躊躇しつつも関心を持っていたところ偶然見つけました。かなり評判もいいようで、私も余った鮭の切り身をパックしたんですがこれが楽しい。

こいつは全体に特殊な凹凸が施されていることで、食品に密着して空気を抜きながら真空に近い状態で保存できるしくみです。
てことは肌にも貼りつくのは自明。ポリエチレン100%で接着剤不使用である点も素晴らしいです。
これで最後まで快適に湿潤療法ができますな。

もうひとつ応用で、シリコンシートを貼る時にもなかなか使えます。
繰り返し使用により粘着力がなくなったシリコンシートでも、こいつで上から覆えばまだまだイケる。生涯現役。
そしてこの手のシートは厚いほうが圧迫されてより良いようなのですが、この場合にも下の写真のようにシートを重ねて覆えば剥がれません。



これからは、顔にラップを貼るならこれで決まりだね！


蛇足ですが、シリコンシートは8時間以上の継続使用が推奨されています。
そこで思い出すのは、よく化粧品の謳い文句等で見かける「毛穴を詰まらせないので皮膚呼吸を妨げません」てくだりです。
が、人間の皮膚はいわゆる呼吸ってやつは殆どしてないんですよね。

呼吸とは、酸素を取り入れ二酸化炭素を出すガス交換です。確かに水分や薬剤を取り入れたり汗や古い角質が出るため「出し入れしてる＝呼吸」という錯覚に陥りそうですがそうではないんですな。
もし人間の皮膚がスーハースーハー呼吸していたら海女さんやモジ男など即死、キズパワーパッドをあれだけ繰り返し貼っている私もかなりヤバいです。
てなわけで、汗や老廃物によるかぶれに気をつけながらぼちぼちやっております。


■「すぐできる手軽なカモフラ術」

今までもコメントなどで、リフティングで皮膚をひっぱりゃてっとり早く凸凹が目立たなくなるなんてやりとりがありました。
しかしそこから実際に実行に移す気にはなりませんでした。
皮膚の中で石化した角栓を取ったことはあれど、糸を入れるという逆方向の施術に二の足を踏んだというのもあります。
メンテナンスが必要なのも厳しいところです。

とはいえ家で髪をひっ詰めてるとキュッとあがって凹みがマシになるのは事実なんですよ。
みすみすこれを諦めるのは勿体ない。どうにか手軽にできないか。

そこで思い出したのがニッセンのカタログにあった「@kogao」という誰がどう見ても@cosme感がぬぐえない商品。
本体を髪で隠しつつ、皮膚をこめかみから引っ張り上げるという代物です。
これならいけんじゃねえかと検索したら@kogaoの約半額で同じようなもんがあったんですよ。即買いですよ。

2～3回練習したらコツがつかめて1～2分で装着できるようになりました。
45°ばかり上へ引き上げるように装着するのがいいようです。

劇的ではないけど

ビフォー

アフター

単色のほうが比較しやすそうなのでブルーマンになってみました。


なんとなく引きあがって陥没がいくぶん伸びている感じです。このくらいの成果であろうとやるのです。
あきめたらそこで試合終了ですからね。先生、バスケがしたいです。