アジュンマＧＯ！ＧＯ！

旦那と自分の子供時代の話をするたびに思うんですが、

話の内容が一世代分違う

んです。


旦那の子供時代の話と、私の母親が子供の時の話が
かなりかぶるんです。
まさに、１世代です。

たとえば、テレビを持ってるのは金持ちの家だけなので
近所の友達の家で見ていた。
しかし、そこの息子が嫌な奴で
「俺の言う事きかないとテレビ見せないぞ。」
なんて事を言うんだけど、テレビが見たいので仲良くしていた。

だとか、

バナナは高価で、病気の時しか食べれないので
よく仮病を使ってバナナを食べていた。

とか、そんなたわいもない話なんですけど、
そんな話を聞くたびに、
「あー、韓国って急に発展した国なんだなー。」
と、実感するわけです。


ところで、旦那の実家は我が家から車で１５分程のところにありまして、
ちょくちょく、シアボジやらシオモニがうちに寄ります。

うちの義両親は韓国人にしては珍しく、人の家に長居をしない人間なので
用件を済ますと、とっとと帰りますのでそれはいいんですが、
その義両親、うちに来るたびに御丁寧に手土産を持ってきます。
その手土産っていうのが、決まって

　巨大な房のバナナ

なんです。

どれくらいでかいって、軽く２０本は付いてるようなやつです。
サルでもなきゃ食べきれません。

バナナケーキとか焼いてみたんですけど、それでも食べ切れなくて
冷凍してみたりもしたんですが、それにも限界があり
前回は半分くらい捨ててしまいました。

なんでいつもバナナなのか？と、旦那に聞いてみたところ
「アボジにとっては、今でもバナナは高級品なんだよ。」
との事。

今は、韓国でもバナナは庶民のフルーツですけど、シアボジの
頭の中はまだ　手土産　＝　バナナ　なようです。

いただいた物に文句を言うのもなんですが、バナナ食べ過ぎて
もう鼻からバナナが出てきそうなくらいですので、
「バナナなんか見たくもないんじゃ！」
というような事を、やんわりと遠まわしに言ってみました。


そして、昨日　また用事でシアボジがうちに寄ったんですが、
なんと今度は


　洗面器に山盛りのイチゴ　

　

でした。

そんなわけで、昨日からビタミンＣとりまくりの私ですが、
先日、バスで外出した時の事。

バスの中で、つり革につかまって立っていたところ、
目の前に座っていたアジュンマが、私の手提げバッグを引っ張ります。
「なにすんのよ！頭おかしいんじゃない！」とビビった私は、
しっかりとバッグを押さえます。
あきらめたアジュンマは、今度は私の隣に立っている
お嬢さんのバッグを引っ張ります。

するとそのお嬢さん、すんなりバッグをアジュンマに渡したんです。

え～っ！っと一人心の中であせっている私をよそに、
アジュンマはそのお嬢さんのバッグを自分のひざの上に
置き、お嬢さんは「ありがとうございます。」とアジュンマに
お礼を言っています。
どうやらアジュンマは、お嬢さんの荷物を持ってあげたようです。

いや～、釜山に来て初めて心が温まる光景でしたね。
一瞬「武装スリ団か？」と思った自分が恥ずかしいです。

そういえば、うちの母が高校生の時、重い学生カバンを
座ってる他の乗客に持ってもらった話をしていました。

やっぱり、一世代違うのね～と思った今日この頃です。



本日の「街で見かけた変な物」シリーズ




この自信満々の看板がなんかムカつくので、
いつか、この店で
「こんなまずいもん食えるか～！」
と暴れてやろうとか思います。