カテゴリ:韓国人ってさ。
うちの近所に、決して小奇麗とはいえない場末な雰囲気が漂う
ソルロンタン専門のお店があります。 扱う商品はいさぎよく 「ソルロンタン 5000ウォン(約600円)」のみ。 けっこう大きな通りに面しており、店の前に駐車場まで完備しているにも かかわらず、昼間はいつも閑古鳥が鳴いています。 わりと長い事やってる店のようで、店構えも老朽化が否めません。 「遅かれ早かれ閉店だろうな~」 なんてずっと思ってたんですけど、なかなかつぶれません。(あ、失礼) 旦那いわく、 「夜遅く、その店の前を通ると、タクシーがいっぱい止まってるよ。」 との事。 タクシー運転手の常連客で持ってる店のようです。 日本にもありますよね。 トラック野郎やタクシーの運転手御用達、うまくて安い定食屋さん。 ニューヨークにもイエローキャブのドライバー御用達、 うまくてボリューム満点のサンドイッチ屋なんてのもありますから、 タクシーの運転手に人気がある = おいしい という方程式は、世界共通だと思いますので、 その店のソルロンタンを試してみる事にしました。 夜8時頃、普通なら一番忙しいであろう時間帯に行ったにも かかわらず、客はタクシー運転手のアジョシが1名のみ。 ウェイトレスアジュンマ3名と、オーナーアジュンマは 店の奥にある、壁かけテレビの画面に集中しております。 私と旦那が店内に入りますと、オーナーアジュンマが オ 「いらっしゃーい。」 ← 顔はテレビを見たまま 私達が席に座りますと、ウェイトレスアジュンマAが ウA 「ソルロンタン2つでしょ?」 ← テレビ見ながら 旦 「はい。」 だるそうに、キッチンに入っていくウェイトレスA。 ウェイトレスB&Cはテレビドラマ。 皆さんをクギ付けにしているのは、韓国のこてこてメロドラマです。 ストーリーはさっぱりわかりませんが、かなりドロドロ感が伝わってきます。 ドロドロ度は、日本の昼メロの10倍です。 おかず数点とソルロンタンをドンドンとテーブルに置いたウェイトレスAは 再びドラマの世界へGO。 あまりにも皆さんが熱中しているので、つられて思わずドラマに見入る うちら夫婦。 ドラマのシーンを簡単に解説しますと、 若奥さんに、おもいっきりビンタをするアジュンマ。 床に倒れた若奥さんの上着をつかんで、激しくゆさぶるアジュンマ。 若奥さんもアジュンマも、ギャーギャー泣き喚いております。 そこへ若奥さんの旦那が帰宅。 アジュンマは旦那に何か泣き叫んでおります。 かなーり濃い~内容のようです。 っていうか、こんなドロドロドラマを、オーナーも店員も客も 店内の全員が一丸となって見るという、これはかなりな異常事態。 店内には、テレビから聞こえるアジュンマの叫び声のみが ギャーギャーと響きわたります。 無言でテレビ見ながらソルロンタンを食らう、うちら夫婦。 うちの旦那がついに、オーナーアジュンマに向かって 「すいませーん! このドラマ、いったい何が起こってるんですかー?」 って、おーいっ! あんたまで、ドラマにのめり込んどるんかい! オ 「あの若奥さんがね、浮気しちゃったのよ! で、それが旦那にバレて、離婚されそうになってるんだけど、 奥さんは離婚してこの家を追い出されたら、行く所が無いのね。 で、あのアジュンマ(若奥さんの実母)が ”私の娘を殴って、すべて水に流してちょうだい~っ!” ってお願いしてるところなのよ~。バカよね~、あの奥さん。」 と、水を得た魚のように、親切丁寧に説明してくれるオーナーアジュンマ。 おいおい、あんた、仕事もそれくらい一生懸命やってくださいよ。 こんなヤル気の無い店、初めて見ましたよ。 ま、味は接客レベルと反比例しておいしかったので、これに懲りずに又行こうと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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