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アジュンマGO!GO!

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はむ太郎69

はむ太郎69

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手芸同好会_140x120>
2006.06.08
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カテゴリ:韓国人ってさ。
うちの近所に、決して小奇麗とはいえない場末な雰囲気が漂う
ソルロンタン専門のお店があります。

扱う商品はいさぎよく

「ソルロンタン 5000ウォン(約600円)」のみ。


けっこう大きな通りに面しており、店の前に駐車場まで完備しているにも
かかわらず、昼間はいつも閑古鳥が鳴いています。
わりと長い事やってる店のようで、店構えも老朽化が否めません。


「遅かれ早かれ閉店だろうな~」

なんてずっと思ってたんですけど、なかなかつぶれません。(あ、失礼)
旦那いわく、

「夜遅く、その店の前を通ると、タクシーがいっぱい止まってるよ。」

との事。
タクシー運転手の常連客で持ってる店のようです。


日本にもありますよね。
トラック野郎やタクシーの運転手御用達、うまくて安い定食屋さん。

ニューヨークにもイエローキャブのドライバー御用達、
うまくてボリューム満点のサンドイッチ屋なんてのもありますから、


タクシーの運転手に人気がある = おいしい


という方程式は、世界共通だと思いますので、
その店のソルロンタンを試してみる事にしました。


夜8時頃、普通なら一番忙しいであろう時間帯に行ったにも
かかわらず、客はタクシー運転手のアジョシが1名のみ。

ウェイトレスアジュンマ3名と、オーナーアジュンマは
店の奥にある、壁かけテレビの画面に集中しております。


私と旦那が店内に入りますと、オーナーアジュンマが


オ 「いらっしゃーい。」 ← 顔はテレビを見たまま


私達が席に座りますと、ウェイトレスアジュンマAが


ウA 「ソルロンタン2つでしょ?」 ← テレビ見ながら

旦 「はい。」


だるそうに、キッチンに入っていくウェイトレスA。
ウェイトレスB&Cはテレビドラマ。


皆さんをクギ付けにしているのは、韓国のこてこてメロドラマです。
ストーリーはさっぱりわかりませんが、かなりドロドロ感が伝わってきます。
ドロドロ度は、日本の昼メロの10倍です。


おかず数点とソルロンタンをドンドンとテーブルに置いたウェイトレスAは
再びドラマの世界へGO。


あまりにも皆さんが熱中しているので、つられて思わずドラマに見入る
うちら夫婦。

ドラマのシーンを簡単に解説しますと、


若奥さんに、おもいっきりビンタをするアジュンマ。
床に倒れた若奥さんの上着をつかんで、激しくゆさぶるアジュンマ。
若奥さんもアジュンマも、ギャーギャー泣き喚いております。

そこへ若奥さんの旦那が帰宅。
アジュンマは旦那に何か泣き叫んでおります。

かなーり濃い~内容のようです。


っていうか、こんなドロドロドラマを、オーナーも店員も客も
店内の全員が一丸となって見るという、これはかなりな異常事態。

店内には、テレビから聞こえるアジュンマの叫び声のみが
ギャーギャーと響きわたります。

無言でテレビ見ながらソルロンタンを食らう、うちら夫婦。


うちの旦那がついに、オーナーアジュンマに向かって

「すいませーん! このドラマ、いったい何が起こってるんですかー?」


って、おーいっ!
あんたまで、ドラマにのめり込んどるんかい!


オ 「あの若奥さんがね、浮気しちゃったのよ!
  で、それが旦那にバレて、離婚されそうになってるんだけど、
  奥さんは離婚してこの家を追い出されたら、行く所が無いのね。
  で、あのアジュンマ(若奥さんの実母)が
  ”私の娘を殴って、すべて水に流してちょうだい~っ!”
  ってお願いしてるところなのよ~。バカよね~、あの奥さん。」


と、水を得た魚のように、親切丁寧に説明してくれるオーナーアジュンマ。

おいおい、あんた、仕事もそれくらい一生懸命やってくださいよ。
こんなヤル気の無い店、初めて見ましたよ。


ま、味は接客レベルと反比例しておいしかったので、これに懲りずに又行こうと思います。







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最終更新日  2006.06.08 22:47:27
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