ワールドカップ開幕に伴い、ドイツ時間で生活している
皆さんも多いかと思いますが、我が家も然り。
夜中のサッカー観戦で、日曜日は昼まで爆睡予定だった
ぐうたら夫婦の私達。
だがしかし、そうは問屋が卸さないのがここ釜山。
今朝、とんでもない奇襲攻撃がありました。
朝8時ごろ、
ピンポーン! ピンポーン!
チャイムの音で起こされたうちら2人。
「誰や~、こんな朝っぱらから~」
無視して寝てましたら、ピンポンピンポンとしつこく
チャイムが鳴ります。
しかたなく旦那が起きまして、インターフォンのテレビモニターを見ますと
50歳くらいの見知らぬアジュンマの顔が、画面に映っています。
「誰や?このアジュンマ。」と言いながらも、
インターフォン越しに応答する旦那。
旦那 「はい。」
アジュンマ 「みんなでまとめて買ってるゴミ袋あるでしょ!
あれがさ、うちのドアの前に置いてあったんだけどさ、
私が注文した数よりも多く置いてあったんだよね。
って事はさ、きっと誰か他の人の分が足りなくなるって事だよね。
きっと、御宅の分が足りないんじゃないけと思ってさ、
うちに余分に入ってた分を持って来てやったんだけどさ・・」
いきなり、すごい勢いでしゃべりまくるアジュンマ。
ここまで、旦那が口を挟むすきは全くありません。
韓国で一般ゴミを捨てる時は、日本と同じで「市が指定した有料ゴミ袋」
を購入して、それに入れて捨てなければいけないんですが、そのゴミ袋を
まとめて大量に購入すると、少し安くなるらしく、団地内のアジュンマ達で
何人かで一緒に購入している人もいるようです。
しかし、我が家は必要な都度、スーパーで買ってますので
その話には無関係です。 このアジュンマは誰かと勘違いして
我が家に来たようです。
旦 「あ、あの、失礼ですけど、どちら様ですか?」
ア 「あ、私? 私、上の14階のもんだけどさ、っていうか、
こういう間違いがしょっちゅうなんだよね。ほんとお宅も
困ってるでしょー?それにしてもさ・・」
旦 「あ、あ、ちょ、ちょっと、すいません、うちは
ゴミ袋の共同購入してないんですよ。」
ア 「あんまりこういう間違いが続くとさぁ、みんなでまとめて
買うのも良し悪しっていうかさ、取りまとめしてる人にも
ちゃんとしてもらわないと困るっていうかさかさ・・」
人の話を聞け~!
ここでキレた旦那。
旦 「あんたね、早朝にいきなり人の家に来て、名前も名乗らずに
勝手に喋りまくって、なんなんですか?!
うちはゴミ袋は共同購入してないんですから、関係無いんです!」
ア 「私がせっかく親切で、ゴミ袋を持ってきてやったのに、
なんだいその口のきき方は!
日曜日は、みんなどこかへ遊びに行くだろうから、
あんたが外出する前に持って行ってやろうと思って、
こっちだって早起きして来たんだよ!」
おいおい、逆ギレですか?
っていうか、話の焦点が全くズレてる事に気づいてないこのアジュンマ。
全くかみ合ってないこの不毛な会話。
うちの旦那、けっこういつも沈着冷静なんですけど、この時ばかりは
旦 「あのですね!
あなたさっきから言ってる事が、まったく理解不能ですよ!
私の話をちゃんと聞いてましたか!?」
って、声を荒げています。
ア 「は? ・・って事は、あんたの所のゴミ袋はちゃんと
注文した数だけあったって事かね?」
旦 「ハァ・・・・・・」(ガックリと頭をうなだれる旦那)
ア 「もしもしー!? もしもしー!? あ、携帯に電話かかってきたわ。」
ガチャン!
と、いきなり切られたインターフォン。
旦 「なぁ、今のはなんだったんだ? 宇宙人か?
オレ、自分の頭がおかしくなったのかと一瞬思ったわ。」
気を取り直して、2度寝しようと思ったその時、
またもやピンポーン!
旦 「はいっ!?なんですか!」
ア 「じゃ、おたくのゴミ袋は大丈夫って事でいいんだね!」
ガチャン!
何かのコントかと思いましたよ。
今まで、上の階の住人とは付き合いが無かったんですけど、
こんな宇宙人みたいなアジュンマが住んでるなんて、
知りませんでした。
多くを語らず、ソファに座って深いため息をついている
旦那に深く同情した今日この頃でした。