アジュンマＧＯ！ＧＯ！

昨日は、韓国のお嫁さんが嫌いな年間行事の第一位に輝く
チュソク（旧暦のお盆）でした。

毎年チュソクが近づくとと、準備の事やら親戚づきあいの事やら
いろいろ考えて胃が痛くなるというお嫁さんも多いらしいのですが、
ダメ嫁代表のわたくし、土曜日に釜山に戻って来るまですっかり忘れておりました。


釜山空港からの帰り道、道路がえらい渋滞しておりましたので、

「どうしたんだろ？この渋滞。」

って、旦那に聞きましたら


「チュソクだからじゃん」

って、言われて気付く始末。


釜山に嫁に来て、２回目のチュソクですが、思えば去年のチュソクは
ツワリでシャバに避難しておりましたので、免除。

でもって、今年は凛さんがいるから、まともにお手伝いもできないけど
顔だけ出して、手伝うフリくらいはしないとな～。なんて思っておりました。


チュソク前日には、いろいろ料理を作るので、シデグ（旦那の実家）に
行ったのですが、ゲホゲホ咳き込むまだ風邪が治っていない旦那を見たシアボジ、

「病院へ行った方がいいな。」

と、お盆でどこの病院もやっていないので
救急病院へ旦那を連れて行ってしまいました。


で、残されたのは、私とシオモニ・・・と。　あ、凛さんも。


超、気まず～っ。


シオモニ、決して嫌な人ではないし、むしろいい人だと思うんですけど
嫁に来て以来、何かと私とはウマが合わないっつーか、相性が悪いっつーか。
（相性がいい嫁と姑ってのもめったにないですけど）


まぁ、良く言えば裏表が無い（悪く言えば口が悪い）シオモニと、
言いたいことは何でもはっきり言っちゃう私の性格ですから、
あわないのは当然と言えば当然なんですけど。

そこをいつも、シアボジや旦那が間に入って、なんとかうまくやってる感じなんですけど
２人きりになると、そりゃ気まずい、気まずい。


一応、台所に行って


「お義母様、何か手伝うことありますか？」

と、聞いてみる私。


「じゃ、天ぷらでも揚げて。」

と、シオモニ。


（チッ、一番嫌な仕事もらっちゃったよ。

　でもまぁ、天ぷらって日本料理だから、日本人としての心意気を見せてやるか）


なんて思いつつ、気合入れてエプロンを締め、天ぷらを揚げ始める私。



「カリっとさせなきゃあかんから、２度揚げしなさい。」

と、シオモニ。


韓国って、正月とか行事があるたびに、なぜか天ぷらを大量に作るんですけど
だいたい前日に揚げるんですよね。


（っつーか、この天ぷら、明日食べるんでしょ？

　どうせ冷めて油がまわっちゃうのに、カリッともへったくれもないっつーの）


なんて心の中で思いつつ、適当に揚げていると
寝室から凛さんの泣き声が・・・



「ここはいいから、子供を抱っこしてあげなさい。」

と、シオモニ。



そ、そうですか？
じゃ、お言葉に甘えて。


で、リビングで、凛さんをあやしながらドラえもんなんか歌っておりましたら
シオモニが来て、何やら超早口の韓国語で言いますが、全く理解不能な私。


「は？」「え？」って顔をしましたら、



「韓国語を早く勉強しろっ！」


と、いきなりキレ気味の超命令口調で怒鳴られまして、
カチーンときた私。

私が韓国語喋れんの知ってて、そんな早口の長文をまくしたてて
理解できんからってキレられても知らんがな。


私の堪忍袋の緒は、うちの旦那の足の長さ並みに短いですので


「アルゲッスムニダ～。（わっかりましたぁ～）」


と、気だるい口調でシオモニの顔も見ずに言ってしまいましたとさ。



何やらブツブツ言いながら、台所へ戻るシオモ二。


はぁ・・・
これだからねぇ。

私がもうちょっと大人になればいいんだとわかっちゃいるけど
私も器がオチョコ並みに小さいもんで。


言いたいことが通じなくて、イライラするシオモニの気持ちもわかるし
１年半も韓国にいて、まともに韓国語も話せないのを棚に上げてる私も
どうかって話なんですけどね。


ま、そんなこんなで、旦那が病院から帰って来るまで間が持たなかったので
お昼寝タイムの凛さんを寝かしつけるため寝室へ行き、凛さんに添い寝しながら
一緒に１時間くらい爆睡してしまった私。どんだけ～？！

そんな自分の図太さに、我ながら驚くやら、あきれるやら。


そんな感じで、シデグ奉公もどきをしまして、昨日のチュソク当日は
本来なら朝早くから、長男である旦那の叔父さん宅へ伺うはずなのですが
旦那の風邪のため免除になり、のんびりさせていただきました。
旦那には悪いけど、まさに怪我の功名～。

夜、シデグで晩御飯をみんなで一緒に食べようということになり、
小姑１、２号家族共々、集まったのですが、その時にはケロッと
普通にしてるシオモニ。

その場はすぐカーッとして、言いたいことを言うんですけど
すぐ忘れるんですよねぇ。良くも悪くも。


「韓国人は脳みそと口が直結してるから、頭で思った事を
　
　後先考えずに　すぐ口に出して言う。」


なんてよく言いますけど、旦那いわく


「一瞬でも脳みそで考えるだけマシだよ。
　
　俺の母親は頭で考えることすらしないで、口だけで喋ってるからね。

　いちいち気にしなくていいよ。」


だそうです。



こんな感じで釜山に来て二度目のチュソクは、ゆる～い感じで無事（？）
終了しましたとさ。
　
在韓の日本人奥様のみなさん、チュソクお疲れ様でした。