アジュンマＧＯ！ＧＯ！

昨日、日本人のお友達の家へ遊びに行った時の話。


凛さんをスリングで抱っこして、地下鉄に乗り込んだんですが、
パッと見た感じ、開いてる座席が無さそうだったので、そのまま
ドアのそばで立っていたんですが・・・


「アジュンマ～！　アジュンマ～！」


と、どこかのオバちゃんを呼ぶアジョシ（おじさん）の声が・・・。


そのまま、窓の外を見ながら立ってましたら、再び


「アジュンマ～！　アジュンマ～！」


と、呼ぶ声が。

ふとその声がする方を見ましたら、なんとそのアジョシ
私に向かって「アジュンマ、アジュンマ」と叫んでるではありませんか。



わ、私っすか？



韓国って、見知らぬ女性に呼びかけるときに

◆独身女性・・・アガシ（お嬢さん）

◆既婚女性・・・アジュンマ（おばさん）

って呼ぶんですけど、もちろん赤の他人が結婚してるどうかは
外見じゃわかりませんので、ある意味、みた人の第一印象な訳です。


見るからにピチピチギャル（死語？）だったら、迷わず「アガシ」ですけど
３０歳前後の微妙な年齢ですと、呼ぶほうも一瞬迷ったりなんかして
「こりゃアジュンマだよな？」
と思っても、結局、気を使って「アガシ～！」って呼んだりするようです。


呼ばれる女性側としましても、他人からどう呼ばれるかが
自分の見た目年齢バロメーターみたいなところもありまして
道端でセールス販売してる兄ちゃんに、お世辞でアガシって呼ばれて

「今日、アガシって呼ばれちゃったー！　まだまだ私もいけるわねー。」

なんて、喜んでる痛い女もいます。（←私です）


前置きが長くなりましたが、そういう韓国基準でいきますと
見た目はともかく（見た目もだけど）
赤ちゃんを抱っこしてる私みたいな女は、完全にアジュンマな訳です。

もちろん私は年齢的にも、世間的には「おばさん」ですし
自分でも自覚してますよ。


でも！

でもですよ。


結婚したとたんに、あのアジュンマたちと一くくりにされるって
なんか納得できないんですよねぇ。

っつーか、　「アジュンマ」　っていうカテゴリーの幅が
広すぎませんか？


林家パー子みたいなピンクの全身花柄の服着て、

溶接工みたいな巨大サンバイザーして、

道端で人目を気にせず大声で喋って、

「カーッ、ペッ」ってタン吐いて

トイレやレジで順番の列に堂々と割り込んで

銭湯のタイルの床で、素っ裸で大股おっぴろげて爆睡して

おまけに、風呂上りにヘアドライヤーで下の毛を乾かしている


あのアジュンマ達と同じグループに所属する訳ですか？
このワテクシが！


いや～、納得できん！


日本だったらこういう場合、何て呼ぶんですかね？

「奥さん」

とか？


英語圏だったら

「ミス」

とか。


話がとんでもないほうに行きましたが、結局そのアジョシは
私を呼んで

「ここに一つ、席が開いてるよ」

と、教えてくれたわけです。


ご親切に感謝して、ありがたく座らせていただきましたが
なんかモヤモヤした気持ちになった私。


で、友達宅で楽しいひと時を過ごしての帰り道。


再び地下鉄に乗りましたら、またもや満席チック。
座席にはずらーっとアジュンマ軍団が陣取っております。

あ、アジュンマって言っても、そのアジュンマ達はいわゆる
「ドアジュンマ」ね。


すると、そのアジュンマ達、どうやら凛さんを触りたいらしく、
自分達が座ってる座席を少しづつ詰めて、私が座るスペースを
開けてくれたんです。

驚くべき赤ちゃんパワー。

でも、アジュンマ達のど真ん中に座るのもためらわれたので
そのまま立ってましたら、そのアジュンマ達が私に向かって





アジュンマー！　こっち、こっち！！





おい、ちょっと待て。
いま、アジュンマって呼んだ？

よりにもよって、バリバリアジュンマの、あんたらに
「アジュンマ！」って呼ばれたないわいっ！


なんか釈然としませんでしたが、腰も痛かったんで
アジュンマに挟まれて座りましたけどね。

案の定、座った途端に右を向けば右のアジュンマにホッペを触られ、
左を向けば左のアジュンマにホッペを触られ、
降りるまでの３駅、凛さんのホッペはアジュンマ軍団に
揉まれまくりましたとさ。


で、つまり私が言いたいのは
「アジュンマ」のカテゴリーをもうちょっと細分化したら
どうなのさ？
ってことです。

・若アジュンマ　　とか

・ややアジュンマ　　とか

・小アジュンマ　　とか

・中アジュンマ　　とか


・・・って、書いてたら、なんかどうでも良くなってきたわ。

所詮アジュンマはアジュンマだし、まいっか。