春の雨と、恋のうた
恋のうたを しずかに味う 雨の日は、いろいろ考えてしまいます。 半分は、どうでもいいことです。 もう半分は、前向きになれるように「素敵なこと」を考えるようにしています。 今日は、万葉集にでてくる「恋のうた」について。 春雨の 止まず降る降る わが恋ふる 人の目をすらを 相見せなくに 春の雨が降る 春の雨が降る 大好きなあの人を 私に逢わせようとしない、意地悪な春の雨が降る 万葉集の中には、恋のうたが沢山あります。 私はべつに古文は得意ではありません。文学好きでもありません。 でも、中学時代に授業で「万葉集」と出会って、 その当時、恋をしていた私は、見事にハマってしまいました。 昔の人も、今の私と変わらない気持ちで恋をしていて、 その気持ちが、この1つのうたで時代を越えてつながるということに感動したのです。 ちなみに、先ほどのうたは作者不明。 名を残さずに、こんな素敵なうたを現代に残すなんて…粋な人ですね。 せっかくなので、あと1つ紹介しておきます。 これは男の人が、恋する女性のために作ったうたです。 日並べば 人知りぬべし 今日の日は 千歳の如く ありこせぬかも 毎日デートしていたら きっと みんなの噂になるから ふたりのコト まだ誰も知らない 今日 この1日が 千年ぐらい続けばいいな あなたと過ごす この1日が 千年ぐらい続けばいいな この当時の人たちは、男も女も恋に情熱的で、とても積極的!! 「想いが届かないなら死んでやる~」と言ってる人も、 ストーカーに近い想像をしている人もいます。 こうやって言葉にしてカタチにすることで、溢れる想いを整理してたのかな…? ------------------------------------------------------------------------ 何度も言いますが、私は古文が苦手です。 だから、初心者入門の「簡単に読める万葉集」などを持っています。 ↓私が持っているコレクションです。音楽の歌詞のような感覚で簡単に楽しめます↓