母の様子。
母の様子がおかしい。病的におかしいのではなく、たまに変なのだ。日曜日。二日ぶりのお見舞いとなった。中・小チビちゃんを連れ、お茶とオニギリを持ってお昼に行くと、弟が病室にいた。母はあんなに嫌っていたお粥を食べていた。(あら?食べるようになったんだ?^^いいことだわ^^)「うん。先生がご飯食べて、歩いてトイレに行けるようになったら退院できるって。」そっか~だから頑張って食べているのね^^感心感心^^ん?お箸やら、コップやら、身の回りのものがまとめてられていて、ベットの枕元に置いて有るわ?もうすぐ退院できそうだからまとめたのかしら?(これ?この荷物、お母さんが作ったの?)と母に聞いてみた。「うん、そう。」何て用意がいいのかしら^^と思った。さて、ご飯も終わり、薬を飲む。しばらく3人で雑談。すると、母が「ご飯食べたから、早よ家に連れてって。」!?え?家にって?「だって、先生がご飯食べたら帰っていいって言ったよ?」この時点で弟と絶句…あ、あの?それは…今ってことじゃなくって、そういう状態になって様子を見てから…って事だと思うよ?「そうなの…?;ふ~ん。」と、とっても残念そう。この後、弟が帰宅し再び雑談。雑談中はさほど気になる様子は無い。ディルームから聞こえる小チビちゃんの大きな声に笑っているし。看護師さんが検温と血圧測定にやってきた。「様子はどう?…荷物凄いね^^」(なんか、帰りたいみたいなんです^^;)「そうだよね^^今朝もね、荷物もってエレベーターホールに歩いてきちゃってて…^^;」!!まさか自分の親がそんな奇行をするとは…!しかも、会話の様子からすると母は覚えていないようだ。この時点で、完全に様子がおかしいな…と。どうやら、よほど「帰りたい」らしい。そういえば、2日前に来た時も「帰りたい」って言っていたっけ…「だって、先生は帰っていいって言ったよ?」と母。「^^;さっき先生は様子を見てからだよって言ったでしょ?^^」あら?今日は日曜なのに、主治医がいるようだ。とりあえず「帰る」という言葉は母の前で言わないようにした。(さぁ、1時を回ったし、HANAもチビ達にお昼後は食べさせなくっちゃならないから行くね^^)と伝えた。すると。おもむろにカーテガンを羽織りだした。?…トイレにでも行くの?「何言っとるの?帰るんだが。」(何処に?!)「何処にって、ウチに決まっとるがね。」?!ま、またか?!(帰るって言ったって、病院のパジャマじゃん^^;)「…コレで帰ってダメなの?」(ダメなの?って^^;…それに点滴口もまだ確保されてるじゃん?)「うん、先生は点滴が取れたら帰れるって言ったよ。」(確かに点滴はもう入れてないけど、そうじゃなくって、点滴用の針がまだ刺さっているって言ってるんだよ?)「ふぅ~ん…」大丈夫か…?この様子。もしかしてガンが脳にまで転移してるのか?それとも単に認知症…?主治医がいるなら話を聞きたい。(今日は日曜なのに先生がいるんだね^^後で話してこようっかな?^^)「別に、そんなのしなくてもいい…わ。」こういうところは正気なんだよな。チビを連れて帰るフリをし、同フロアーのナースセンターへ。看護師さんに主治医に会えないか聞いてみたら、ここまで来てくれるとの事。声の大きいチビちゃん。フロアーに響き渡る;今日は館内がやたら静かだ。母に聞こえないかヒヤヒヤ;;主治医の話だと…「確かに先週辺りから口数が減って、ほおけてる事が多くなってますね。ただ、私が思うにストレスから来ているのでは?と思います。ガンの可能性も否定できないですが…」ここでタイミング良く父が見舞いに来た。当然、主治医と2人、父をナースセンターに呼び込む。コレまでの事を父に報告。そして主治医は続けた。「今の状態で抗がん剤を使うと、それが命取りになる可能性のほうが大きいですね。血液検査の数値も良く、状態も安定しています。本人も帰りたがっているようなので、退院を見当しましょうか?」父もHANAも「是非!」という事に。「では、明日の月曜日に脳のCTを取って、異常ないようでしたら火曜日に退院としましょう。」はぁ…。検査結果がなんでもないことを祈るよ;;「ポチ」していただけると嬉しいです^^