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テーマ:私のイギリス生活(444)
カテゴリ:休日
今週はハーフタームが明けて、娘も久々の学校です。
でも、喘息の調子が思わしくなく、体調が優れないと子供でも波があるもので、 「日本に帰りたい」と口にしたり、 早朝の発作が続き何度も病院に行ったり、ドタバタの一週間でした。 強めのお薬を頂いて、今朝は久々に元気に起きてきて遊んでくれています 遅くなりましたが、先週のウェールズへの小旅行をご紹介。 ウェールズはイギリス本島の南西部でカーディフが州都。 英語以外にウェールズ語が公用語として使われている広い範囲の地域で、 今回はカーディフを中心に南部のみを周りました。 石炭産業で19世紀産業革命時に栄えた地域で、 日本同様石油産業の発達により、一時は経済的にも落ち込んでいたようです。 最近は自動車産業、情報通信産業が発達し、日系企業も進出しているらしく、 カーディフは想像以上の大都市でした。 特筆すべきはその歴史と素晴らしい自然です 一応、私も学校で習いましたので(苦笑)、詳しくご紹介致します。 イギリスのいわゆる「ブリティッシュホワイト」と呼ばれる人々は アングロサクソン系。 でも実は元々イギリスは紀元前5世紀に移入してきたケルト人によって築かれました。 7世紀にアングロサクソン人の侵入によってブリテン島の南西の端、現在のウェールズにと追いやられてしまったのです。 その後もこの地域で独自の文化を築いていた独立国家だったのですが、 1282年にイングランドに敗れ、全土を奪われます。 イギリス皇太子を「プリンス・オブ・ウェールズ」というのは、 ケルト人のイングランドへの敵愾心を抑えるためなのだそうです。 「ウェールズ」という名前もイングランド人が付けた名前で「異邦人」という意味なのだとか。 当のケルト人たちは「カムリ」(同胞)と自分たちのことを呼び、 公用語としてウェールズ語を英語と併記し、 最近は独自の行政議会も認めさせ、独立への意欲を公にしています。 そして今からご紹介する素晴らしい自然がもう一つのウェールズの魅力です。 北にはイギリス最高峰のスノードン山(標高1085m) 3分の2が高地のウェールズですが、イギリスは平野が多く、これでも最高峰なのです。 中央にカンブリア山脈が走り、北にスノードニア国立公園、南にはブレコン・ビーンズ国立公園が。 今回はブレコン・ビーンズ国立公園に行って参りました。 ウスク川沿いの小さな村、クリックハウエル。 パーキングの表示もこの通り、ウェールズ語が併記されてます。 アベガベニィの街の八百屋さんで、芽キャベツを発見! こんな風に生えてくるものだったんですね~。 下に見えるのはイギリスではポピュラーなパーソニップ。 「白い人参」に見えますが、お味はお芋っぽい、大根の仲間のようです。 街の市場で一般の方らしき人々が出してた露店で、懲りずにキッシュとマフィンを購入。 キッシュは思いのほか美味しく(イギリス人の皆さん、ごめんなさい)、あっという間に頂いてしまいましたが、 娘のマフィンは・・・。 イギリス風だったそうです ショウウィンドウで見つけたキャス・キッドソンのラジオ。 可愛い~(でも値段を見て諦めました。200ポンド也。) ウェールズの郷土料理、ラムの蜂蜜かけにも挑戦。 意外に臭みも無く美味しく頂けました。 他のお料理も挑戦したかったのですが、ワンポーションが日本人にはあまり多くて・・・。 海辺の街ではシーフードが美味しいということを最近ようやく発見。 今回はシーフードレストランにも行ってみました。 お写真が暗くてイマイチなのですが、久々の生牡蠣に主人と大満足 国立公園を眺めながらの乗馬も楽しみましたが、繊細な馬を驚かせないためか、手を離すと危険だからか、撮影は禁止。 お見せできなくて残念です そしてカーディフのシンボル、世界遺産のカーディフ城。 孔雀がお出迎えで、娘は夢中 19世紀、ブラックダイヤモンドと呼ばれた石炭でこの街を大繁栄させたビュート二世の息子、ビュート三世が築城しました。 ビュート三世はビジネスマンと言うより学者肌タイプで、 ヴィクトリア時代を代表する建築家、ウィリアム・バージェスと組み、 この素晴らしいお城を作り上げました。 ビュート候自ら調べてデザインのイメージを伝えたり、ご熱心だったそうです。 内部は説明付きのツアーのみ、お写真は禁止でしたが、イスラム芸術を取り入れた独特の様式で、 とても素晴らしいものでした。 説明は英語のみ。綺麗な英語のガイドさんでしたが、完全には理解できず・・・。 夫婦で英語の勉強になったね~と 高いところ好きの娘はどんどん昇って行き・・・。 奥に見えるのがラグビーの聖地、再開発のシンボル、ミレニアムスタジアムです。 まだまだ建築中の建物もあり、古いものと新しいものが不思議に共存していました。 人口は30万人との情報だったのですが、他に大きな都市が無く、 周辺にウェールズの人口の4分の3が集まっているそうで、 200万人都市の規模の繁華街が形成されれいるようです。 想像以上の大都市でビックリしました。 大雨の中の旅行だったのですが、それでも素晴らしいと感動の旅行でした (で、詳しく書いてみました) 主人は私以上にお気に入りのようで、 次回は一週間くらいかけてウェールズ全域を周ると張り切ってます。 来年の夏時間、またウェールズをご紹介しますね お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2007年11月04日 20時02分15秒
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