乗り越えて
最近全然更新できませんでした。更新したい日もたくさんありましたが、まるで生きる希望を失っていたからです。彼が帰省して、全く連絡も取れない1週間に突入して、今までの私の生活が、一瞬にして色のないグレーな日々になりました。何を食べてもおいしくない。どんなおもしろいテレビを見ても笑うこともできない。ふと気がつくとボーっとして魂を失ったような、抜け殻の自分が横たわっていました。こんなに人生って楽しくないんだって、味気ない毎日がしんどくて、今回たまたま身体の調子を崩していたから薬で眠れたものの、睡眠さえもとれない日々だったら、まさしくすぐにでも廃人になれるほどの状況でした。そして、痛烈に思いました。ずっとそばにいてくれる人がいいと。身体も心もしんどい時に、私に寄り添ってくれる男性が、私には必要なのだと。彼がいなくなって、たちまち影響を受ける私とは正反対に、彼は、全くの影響もなく、彼は彼で幸せな1週間を送っている、私との雲泥の差に、ただただ悲しみだけが強くなっていきました。私はただ、安らぎを得られる愛しい人と一緒にいてそばにいて、日々を生きたいだけなのに。それさえもできないなんて、私はなんでこうもツイてない人生なんだろうとやりきれない気持ちでいっぱいでした。茫然とした時間が過ぎると、今度は、彼の今の状況を想像してしまい、苦しく、憎くなりました。彼が奥さんと子供に囲まれて、幸せな家庭の中で過ごしている。彼の笑顔や、言葉や、話を、想像したくなくても、勝手に考えていってしまい、奥さんと肌を重ね合わせていることにも苦しいほどの嫉妬をかかえて、気が狂いそうになりました。たとえ私が割り込んだ関係とはいえ、私とは別に、他の女性とセックスをしているという事実にも、耐えがたいほどの苦痛に、身を悶えるほど辛く、しかたありませんでした。でも、意外にも、この辛い感情が過ぎると、感謝の念が心の奥底から湧いてきました。彼のやさしさや男らしさが身に染みて、こんな男性に愛されて、私は幸せなんだなぁと。私の名前を呼ぶ声や、ふとした仕草。後ろ姿や、いろんな思い出。彼のにおいやくせを、仕事の最中、電車に乗っているとき、眠りに入る時、思いがけずに溢れんばかりの記憶が蘇って、急に幸せな気分になったりしたのです。こんな一週間が過ぎて、彼からやっと久しぶりに入ったメールに、冷静な感情もありましたが、やっぱり喜びが隠せない、色を取り戻した感情が芽生えました。彼といるときは、しがみつくように離れたくなくって、本当にこれから、愛人としてやっていけるのだろうかと不安になりました。でも、とりあえずずっと懸念していた1週間を無事乗り越えて本当に良かった。また、3ヶ月後こんな気持ちにさいなまれるのかと、かなり憂鬱ですが、今はただべったりと彼のそばにいたい気分です。