あるがままに

集英社文庫からはこちらの一冊。
最初題名を見て本の表紙から、空港の話かな？と手にとって裏表紙を見ると、「国境を越えて遺体を故国に送り届ける仕事」とあり、驚いた。
そして著者を見ると、佐々涼子さん。以前石巻の製紙工場の復興を追うノンフィクションを書いた方で、その本も大変感動した。
これは、間違いないだろうと即購入。

「ミッキーマウスの憂鬱」を読み終えてから家事を挟みながら４時間くらいで読了。
しかし、何度も涙で読めなくなった。

海外からいろんな形で戻ってくる遺体。それを家族に戻す前に処置をする現場。
遺族からの感謝の言葉。。。
ノンフィクションの重み。

遺族は悲しみ尽くさないと生きていけない、心に突き刺さった。
それを手助けするのが国際霊柩送還士、エアハートの皆さんの仕事。

自分には知らない世界がまだたくさんあると思い知らされた一冊だった。




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