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2017.08.15
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テーマ:読書の記録(163)
カテゴリ:本にかかわること
以前は本を人にオススメする機会が多かったので、時間があれば本を読んでいたが、ここのところご無沙汰。しかも年の流れに逆らえず、文庫本を読むのが辛くなり、、、(特に目が)
最近は単行本を買うようにしている。
ここに記録はないけど、最近「ツバキ文具店」も購入して読んだ。でも、それはドラマ見て気になってネット買い。
今回、書店で本を探そうと初夏に購入したのがこの本。

本屋大賞ノミネートという帯とカバーの優しいイラストに惹かれて手に取った。
しかも本を作る人や本屋さんのお話らしい、ということで購入。
時間はたくさんあったけれど、本を開くと5分で眠ってしまう生活でなかなか読み切ることができなかったけれど(内容が退屈なわけではない)ここ2日間でなんとか読破。

内容は都会の本屋で書店員をしていた主人公が、自分の見込んだ本を世に出すため準備をしていたが、ある事件で本屋を辞めざるを得なくなり、しかし、その後いろんな出会いがあり、、、という話。

もともと児童文学から出た作家さんだからなのか、「現実的な物語」(あとがきより)として書かれた本作にもファンタジー的な要素がたくさんあったけれど、そんなに違和感はなく読めた。
書店員さんのリアルはSNS上にあるものを参考にしたり、取材したりという手法で描いているとのことで、自分の知らない世界を垣間見られて面白かった。

話の展開はうまくいきすぎだとは思うけれど、読者が願うラストになっているんじゃないか、と思う。
読み終わってから爽やかな余韻が残るから。
そして、次の本を本屋で探したくなる。

我が町は決して都会ではないけど、また、作中の「桜野町」のような田舎でもないけれど、最近本屋は減る一方である。
私がこの街に暮らし始めてから15年くらいだけれど、本屋は大きなチェーン店ですら姿を消した。
私自身、本屋で探すのが面倒でネットで本を購入することが増えた。

でも、本屋に行こう、と思う。
作中にもあるけど、本屋は町の文化。
せっかく購入しても自分に合わない本もあるかもしれないけど、手に取ってその本に携わった人達の思いにふれよう、そう思わせる作品だった。



桜風堂ものがたり [ 村山早紀 ]





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Last updated  2017.08.15 15:09:21
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