みかん日和。

正確に言うと、大阪府立国際児童文学館なのであるが。
大阪府の新しい知事が、廃止を決めた。

研究者と地元の人しか利用しない、
それが廃止の理由らしい。

タダの図書館とでも思ったのだろうか？
もちろん図書館としての役割もある。
そして、知事の言うとおり、研究者のよりどころでもある。
年間１万余の本の寄贈を受け、収集し、保存、提供している。
こんなことが起こるのも、施設の持つ意義が広く認めているからである。
だれが、一地方の図書館に本をタダでくれるものか？
大阪府にくれてやって、何の得があるのか？

大阪が現代文化の発信をしていること、
どうして誇りに思えないのか？
イルミネーションをぎらぎら光らせて
よそから人を呼ぶより、
よっぽど、有意義じゃないのか？
ここを拠点に文化が成長していくことの意義をどうして否定するのか？

タダの図書館じゃない、なんて嫌な言い方をしたが、
ここは、府下の図書館の児童サービスをリードする存在でもある。
そこのところの評価をぜんぜんしていない。

同じことが「ワッハ上方（大阪府立上方演芸資料館）」にも言える。
そりゃ、家賃が高くて、大変だろうとも。
しかし、だからと言って、この施設を
仮に南港付近の空き地に持っていったとして、
誰が行くかね？
町にあるからこそ、みんな行くんだろうに。

兎にも角にも、お金の使い方、
本当に府民のためになるのか良く考えて欲しい。

福田さんにお願い。
ワッハ上方はともかく、国際児童文学館、国立にしてよ！
このまま資料を埋もれさせるのはもったいないです。
もっともっと成長できるはずの施設です。

子どもが笑う大阪にしたい？
子どもが笑えるようなことなんかしてるんか？

大人の失笑しかないんとちゃう？