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カテゴリ:読書
ゴールデンスランバー 伊坂幸太郎著
伊坂ワールドの真骨頂、ってなトコだろうか。 周囲の面々が、 「あっという間に読んじゃった!」という作品なのだが、 私はかなりの時間を要したのである。 1ヶ月。 今までの伊坂作品はするっと読めたのだが、 これは長くかかった。 なぜかいきなり、首相殺しの犯人にされてしまった彼が逃亡する話。 国家権力の陰謀に立ち向かう彼なのだが、 なぜ、彼なのか?どうやって彼を犯人に仕立て上げたのか? 縦糸、横糸複雑に絡めながら、 ストーリーは展開していく。 痛快な展開を見せるのだが、 なぜか、進まない。 それは多分、首相殺しの罪に問われるとしたら、 国家権力の陰謀にはめられているとしたら、 彼に待つのは明るい未来であるはずがないという私の見解があったから。 読み進めば進むほど、痛快な人々の言動とは別に、 「詰んでいく」感があり、つらい気持ちになった。 読み進むうち、彼に愛着もわく。 そうなればなるほど、つらいのだ。 彼を犯人に仕立て上げるために、国家権力の用意した周到な罠。 誰を信じていいのか?? こいつは敵か味方か?? 彼が疑心暗鬼になるのと同じく、 私もそんな気持ちになり、それがまた、読み進まなかった理由かと。 しかし、ラストは私の想像を半分裏切る展開。 そしてじんわりと感動するやり取りも。 おもしろかった、と一言で済ますことのできない1冊になった。 でも、ハラハラドキドキ上級の逸品だと思う。 ここまで、感情移入させるとは、恐るべし、伊坂幸太郎。 そうそう、先だって、荷抜けという本を読んだ日記を書いたのだが、 どうやら、感想文を書く参考にしようとした若者が、 その日記に当たってしまったらしい。 要旨をまとめろと書いてあったのだが、 要旨もくそも、ないのだ。 思いつきの感想、あくまでも、私個人のだから。 点数が欲しければ自分で読んで、 自分の感想を書くがよろしかろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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