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みかん日和。

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2008年11月07日
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カテゴリ:読書
図書館で本を借り読み始めると、
母に奪われる、そんな日々が続き、
読みかけの本がたまり続ける。

海堂尊著作を読みかけたのであるが、
読む本がなくなったと主張する母に譲る。

いや、母のせいばかりにしてはいけない。
読みかけたものの、気分が乗らなかったりして、
すぐ返しちゃった本もある。
個性的な文体だったりすると、
体調によっては、ものすごく疲れるのである。

最近はそんな調子で、絵本や、レシピ本、生活本みたいなのばかり見ていた。
マクロビオテックはやっぱりむりやな、とか、
エコ、エコ神経質になり過ぎるのもどうかなぁとか、
車麩にかつおだし染み込ませてチーズ絡めて焼いて、うまいのか?とか。
つまらないことはいろいろ考えていたのだが。

で、久しぶりにまともに読めたのが、
「竹取物語 星新一口語訳」
竹取物語、まともに読んだこともないので、
よい機会だと思って手に取る。

星新一、若かりしころ、一大ブームが起きたのだが、
その時、何度か読みたいと挑戦したのだが、
その度に挫折を繰り返した、
因縁の作家。
果たして、今度は読めるのだろうか。

おもしろいじゃないかっ!?
薀蓄の盛り込み方、話の運び方も面白い。
ただただ、口語訳しているだけでなく、
時折、面白話が盛り込まれるのである。
うむ!と納得しつつ、ほほほ、と笑えたり。
かぐや姫の書き方もただの神秘的な女性でなく、
いや、神秘的である以上、決して只者であるはずはないのであるが、
意に沿わぬ相手と、結婚せねばならないかもしれないピンチを
はらはらドキドキの展開で乗り切るのである。
あわや、コイツと一夜をともにせねばならんのかっ!?
見たいな危機感を持つのである。
今までのイメージだと、
「うそをつくのはおよしなさい、私は何でもお見通しなのよ?」みたいな、
風情なのであるが、
星新一かぐや姫は、ちょっと人間臭いのである。
そして、運がいいので、逃げられるのである。

実に面白いのであるが、
それにとっても似合わないのが挿絵である。
ちょっと、笑いの要素があるようなストーリー展開なのに、
とてもファンタジックかつ繊細ないまどきの漫画チックイラストなのである。
大馬鹿者皇子が、どうしようもなくラブリーな男子に書かれているのである。
きっぱり、おかしいだろう。
小説の挿絵とか、あんまり入らない方がいいなぁって思った。
子どもの童話なんかに入っていて、
イメージがあえばいいのだが、
さもなくば、邪魔なだけやな、と思う。

竹取物語の星新一訳、そして、彼自身による解説、
原文、とても、お買い得な感じ。
原文を読んでみると、意外と読める。
親切な解説のおかげだろうか。

オトナになったので、
今度は読めるだろうか、星新一作品。





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最終更新日  2008年11月07日 20時44分25秒
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