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カテゴリ:読書
夢見る黄金地球儀 海堂尊
海堂さんの著作、 有名なところはやはりチームバチスタ以降の連作だろう。 しかし、読んでないのである。 図書館で借りるべしと思い、待ち続けるせこい身の上なので、 まだ読めていないのである。 海堂作品、返ってきてもすぐ出て行くらしく、 なかなかお目にかかれない。 そんななか、この本だけはたびたびお戻りなのである。 医療モノでないからだろうか。 しかし、その度に悩みつつ、借りずに過ごしていた。 というのも、この表紙・・・この絵が嫌だったのだ。 私はというと、実にお子様な体質で、 表紙の絵が好みに合わないと手に取れないのである。 損な体質である。 そういったわけで読めない本も多いのである。 いっそ、表紙にイラストをつけるのはやめていただきたい、と 無茶なことを言うのはいい加減にしてと。 懐かしい話なのだが、ふるさと創生基金、あれが、元ネタとしてあるのだ。 正直、オイオイと思ったあの1億円。アレが、この作品に繋がったと思うと、 これまた、おもしろい。 とある町では、この一億円で黄金の地球儀を作ろうと画策する。 が、高々一億円程度の金額で作れる地球儀など大きさも知れている。 だんだん計画がしょぼくなってゆく。 結局は、18金をはめ込んだ地球儀に。 コレが設置されたのは、なぜか、寂れた水族館。 警備はいったいどうなんだという状況?? そして、形はしょぼくても金は金、 コレを狙う有象無象。 なぜか、警備責任者にされていた主人公。 そこへ、やってきた数年前から姿を消していた友人。 しかも、彼はその地球儀の金を盗もうと持ちかける。 二転三転するうち、いろんなことが発覚し、 自分がどうやら、陥れられようとしているらしいことも・・・。 正直に言うと、3分の1・・半分近くなるまで、 気分が乗らなかった。 面白くないわけじゃない。 主人公のオヤジ(パパ)はいい味で、きっぱり好みのタイプ。 エピソードの一つ一つも悪くない。 そして、それが、うまく繋がり、 さすが人気作家だなぁとも思う。 展開も早いのだが、テンポがいいとは思えなかった。 バタバタバタ・・・あれ?みたいな。 読みつけない作家さんの本だからというわけではないと思うのだが。 しかし、そのテンポになれてくると、 やはり面白かった。 ナンなの?と思わないことがないわけでない。 わかりにくいことがあっても、まぁ、読み過ごせる感じで進む。 楽しいです。それで充分かな?と思いました。 サスペンスとかじゃなく、 ほのぼのしていて私は好きです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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