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2009年06月19日
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カテゴリ:読書
人柱はミイラと出会う 石持浅海 著

日本の古い時代、人柱(ひとばしら)は、大規模な建築物が水害や敵襲によって破壊されないよう神に祈願するため、生きながら建築物やその近傍に埋められた人身御供である。
史実は謎のようであるが。

で、この本の舞台は日本なのだが、
架空日本なので、人柱なんてのが職業としてあったりするのだ。
命を奪われることはないのだが、命は賭けている、見たいな職業。
そりゃもう、大変な職業・・・。
ありえないでしょう、そんなもん。
なんてことを言ってはいけないのである。
フィクションは楽しむべし。

人柱なんて職業に就く人が、普通の人であるはずもないのであるが、
この本の人柱さんは、
洞察力の鋭い人でいろんな事件を解決する。
その事件ってのが、まぁ、珍妙な事件の域にあったりする。
変な世界で起きる、変な事件。
わくわくする面白さってのは、
正直ないのだが、
日本の古い習慣をうまく使っているのは面白い。
おはぐろ、参勤交代、厄年・・・

時折、ぎょっとするような、人間の汚い部分がのぞいたり、
油断できない本であった。

石持本、2冊目だが、
どうにも、この時折のぞく石持ワールドが
もしかすると、苦手な部分かもしれない。
もう一冊読みたい本があるので、
確認してみようと思っているのであった。





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最終更新日  2009年06月19日 20時44分06秒
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