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みかん日和。

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2009年06月21日
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カテゴリ:京都
鬱屈した日々を過ごしている。
ストレスが臨海を超え、なんとも言えない気だるい日々。
時折、ふっと、気の抜ける時間もあるのだが、
そんな時は、ひたすら眠い。
つらいなぁと思っていると、いいタイミングで
えりももさんが誘ってくださったのである。
いそいそ。うきうき。
だけど、脳みそが停滞しているので、どこに行きたいとか、
そう言ったことは思い浮かばない。
妙心寺展に行った時、
ちょっと気になった禅宗美術。
そこを進展させるのもいいかもしれないと、ワシの思いつきに
お付き合いいただくことに。

10時半過ぎ、今出川でえりももさんと合流。
少々肌寒いが、いい感じの天気である。
雨を覚悟していただけに、上々なのである。

相国寺 承天閣美術館
「相国寺 金閣 銀閣名宝展 ~パリからの帰国~」

パリ市において“禅”の展覧会が2008年10月15日から60日間にわたってパリ市立プチパレ美術館で開催された展覧会の凱旋公開。
パリでは国宝の展示も含まれていたらしい。
ふむふむ。
禅宗の美術をさらに深く理解するぞ!
なんて意気込みもなく、だらだらと見る。

第一展示場は茶の湯の世界から始まる。
千利休が金閣寺に展開した茶の世界も再現されている。
茶碗を眺めては、これが欲しいだの、これはもらっちゃ迷惑などと、
軽い気持ちで眺める。

禅宗の美術と言うと、
高僧の肖像だったりするのだ。
狩野派の絵師による坊様の絵。
「・・・探幽?????」みたいな印象の絵なのだが、
面白くないことはない。
芸術的とは思わないけど、
その坊様の性格がにじんでいるのである。
靴を脱いでえらそうな椅子に座っているのだが、
靴の脱ぎ方に個性が出ているのである。
おーーい、そろえて脱ぎなされ!?
って言いたくなる。
えらい坊様も、
お行儀は悪かったりするのね、ってちょっとうれしくなったり。
墨蹟もおもしろかった。
見るからに流麗な筆の一方、
これは、小学生でも書くまい、見たいな筆もあったり。
気をてらった書き方のものもあったり。
妙心寺展のときにも感じたのだが、
「欲しくない」のである。
もちろん、これはっ!!って思うのもあるのだ。
だけど、まったく欲しくないのもあるのだ。
最後の最後、墨蹟と言うものの解説を見て納得。
墨蹟とは禅宗(臨済宗)の僧侶の書を言う。
筆の巧拙は問題ではないのである。
人間性をいかに見るかなのである。
なるほど、人間性。
高僧と言えど、人間。
芸術的センスがあるとは限らないのである。
うむ。

第二展示室に移動すると、
若冲登場なのである。
池大雅も永徳パパも登場。
長谷川等伯はいなかった。
どこかに旅立っているらしい。

若冲の掛け軸は、恐ろしく若冲。
禅宗の世界とは不似合いだなぁと、
思ったりしたのだが、まぁ、気にしないのである。
金閣寺の茶室は、禅の美術っぽけど、
若冲っぽくない。
若冲、なかなか、お見事なのである。
さすが、『絵師』なのである。

ちなみに相国寺(しょうこくじ)は、京都市上京区にある臨済宗相国寺派大本山の寺院。山号を万年山と称し、詳しくは「万年山相国承天禅寺」と称する。本尊は釈迦如来、開基(創立者)は足利義満、開山は夢窓疎石である。金閣、銀閣は境外塔頭だそうである。
ふむ。ゴージャス。
やることがでかいぞ、義満。

さらに覚書。
京都五山。
南禅寺 - 別格
天龍寺 - 第一位
相国寺 - 第二位
建仁寺 - 第三位
東福寺 - 第四位
万寿寺 - 第五位

義満が勝手に決めたもので、
格式の高さではないらしい。
妙心寺が入っていないのは、
義満の不興を飼ったためらしい。
ふむふむ。義満、けち臭いやつめ。

・・・・万寿寺って、どこじゃ?
禅文化の深さ、面白さがちょっぴりわかりかけたのであった。

腹がいっぱいなのである。うむ。





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最終更新日  2009年06月21日 23時01分49秒
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