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みかん日和。

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2009年07月29日
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高野山入り口の大門をちらりと横目。
高野山大門
大雨のバス車中、降りるのかなぁ、とぼんやり思っていたら、
きっぱり、車内観光。
門前町をすり抜けて、宝物館やら、
メインの本堂やら何やらをすっぱり無視。

たどり着いたのは、
高野山奥の院。
ここは、ずばり、墓場なのである。
入り口付近、上島コーヒーや、福助足袋、日産、などなど、
いろんな企業の墓(モニュメントと言ったらいいのだろうか?)が続く。
面白いなぁ、って思ってしまうのは、墓場としての陰鬱さがないからだろう。
正直、微妙に、面白い。
個性がそれぞれにあり、一つ一つ見てると飽きない。
与謝野晶子の墓が出てきて、
あー、やっぱり、本物だー、見たいな気分になる。
ちょろちょろと、一般の人の墓も混じりだす。
韓国のお墓はドーム型で、ちょっと、かわいい。
そしてでかい。
墓場の土地代、一坪250万、よくありがちな墓場の大きさが4坪、
それに加えて、永代供養料やら何やらで1500万円仕事くらいになるらしい。
韓国の人のお墓、ものすごくでかいのである。
ブルジョアなのだろう。
檀家のない寺だから仕方ない高さなのか?

などと、ぼんやり考えていると、今度は戦国大名連の墓や、徳川家の墓が。
おー、歴史歴史。
信長の墓がないと言われていたらしいが、
昭和40年代に発見され、驚いた、見たいな話を聞かされる。
そりゃ、あるでしょう。
明智光秀があって信長がないなんてありえないぞ、と思うのは、
あることを知っているからそう思うのだろうか。

奥の院にたどり着く。
奥の院に何が奉られているかというと、
弘法大師空海その人自身。
彼の入滅(入定)にはいろいろ説があるが、
まだ、奥の院で修行中だとか?
いやいや、コレはないと思うけど。
即身仏として、そこに在り、
いまだに禅定を続けているということで、
日々の食事や、衣類も届けられている。

が、その建物の中、いったいどうなっているかは、
きっぱり謎らしい。
誰も口を開かない、その掟なのだろうか。

空海、謎だらけなり。
北大路欣也のイメージが駆け巡るのは、
やはり、映画の影響だろう。

お土産に、弘法大師線香を求めようかどうかと悩んだのだが、
やはり、仏壇がないので、やめておく。
燃え尽きたあと、
南無弘法大師ほにゃらら・・・と出てくるらしい。
気になったのだが、あきらめる。

奥の院参拝のあと、
西松院にて、精進料理の昼食。
28日はお不動さんの日ということで、特別に、おすし。

高野山精進料理

おすしの具はレンコン、紅ショウガ、青海苔。
ものすごく優しい味、と言えば聞こえがよいが、薄味。
お吸い物はわかめの具のみ。
山くらげのきんぴらがまんなか。
しいたけの佃煮、たくあん。
むきゴマのゴマ豆腐。
煮物はかぼちゃ、ねじりこんにゃく、高野豆腐。
薄味の煮物なのだ。
そして、かぼちゃは、固い。
京都、妙心寺の東林院などでいただける阿じろの精進料理と一緒にしちゃいけない。
おもてなしの食事ではないのだ。
もちろん、おもてなしモードであるから豪華におすしなのだが。

「うわ、この、かぼちゃ、生煮えやん!?」
おばちゃん、大騒ぎ。
「みずくさ!お酢、入ってナインちゃうの、おすしやのに!」

粗末なのだよ、そもそも。
修行する人の食事だから。
量も少ないのだ。
だから、かぼちゃをしっかり何度も噛んで、満腹した気になるんだよ。
ゴマ豆腐のゴマだって、一生懸命あたるんだよ。

そんな説明も何もなく、
ただ、どんどん、つっこまれて、ベルトコンベア式に食べさせられる。
食べたら、さっさと立て、みたいな。

精進料理であることに何か意義があったのだろうか。

高野山丑年

今年は丑年なので、いたるところに、丑年の切り紙がある。
高野山に田んぼはないので、稲はない。
ゆえにわらがないので、注連飾りが作れない。
だから、代わりに、切り絵を飾るらしい。
うむ。お寺に注連飾り・・・
ぴんと来ないけどそうなのか。






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最終更新日  2009年07月29日 19時29分34秒
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