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カテゴリ:読書
ホントは旅の思い出のあれこれをつづりたい気持ちでいっぱいだったのだが、
どうにも、タイミングが悪い。 気が向けば、写真の整理をして、 思い出を記録したいと思う。 先だってから、太宰をよく見かける。 そりゃそうだろう、生誕100年。 メモリアルだねぇ。 もし「人間失格」と言う作品が、 太宰の遺書だったとするなら、 私、太宰は嫌いだ、と思った。 葉蔵と言うキャラクターが太宰の分身だとするなら、 ろくでもないぞ、太宰。 しかし、人間失格とまでは思わない。 生きてはいけないとも思わない。 もっと、ろくでもないやつ、 いくらでもいる。 そんなヤツに限って、 他人を蹴散らし、落とし入れ、這い上がれないほどのダメージを与える。 もちろん、自分のことを悪いとは思わない。 はいはい。 だから、この程度で人間失格と思ってしまう葉蔵、 気の毒に思える。 人の顔色を見て、 どうすればうまく立ち回れるかを計算ばかりして。 でも、誰にでもこの程度の弱さはあるように思う。 実際、私もそうである。 自分の言葉や行動で、人が不快な思いをされていないかとか、 気にならないわけじゃない。 緊迫した場を和ませるべく、 お馬鹿なことを言ったりすることもある。 お馬鹿なことを言ったりする計算が出来るわけじゃない。 しくじることもしょっちゅう。 でも、人の顔色を気にして、また同じことを繰り返す。 葉蔵のこと、 他人事と思えない人、たくさんいると思う。 ついつい、一気読みしてしまった。 女性にだらしないところや、 自分に甘いところなど、 不快なところもあるのであるが、 ついつい、読み込んでしまった。 太宰の手法、 まえがき、あとがきに、 葉蔵の手記をはさむと言う手口、 清水義範の「蕎麦ときしめん」を思い出した。 っつうか、まねっこ? 太宰の小説をもっと読まねば、 本当の太宰を知ることが出来ないかもしれない、 それが一番大きな感想。 著作権の関係で、どこの出版社らでも この作品を出版できるのね。 表紙で選ぶなら、私の買った本は絶対、要らないタイプ。 だけど、値段で選ぶと、これ。 ヒカルの碁の漫画家さんが描いた表紙の葉蔵。 不気味すぎるぞ。 私の思う葉蔵は、もっと薄っぺらなイメージ。 あんな、何かをたくらむような顔じゃない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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