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僕は運動おんち / 枡野浩一 著
私も運動おんちである。 きっぱり、運動神経のかけらもないのである。 おんちどころの騒ぎじゃない。 どうにも気になり、買ってみた。 衝動買いである。 絵柄のあまり好きでなかった「人間失格」とともに購入。 人間失格をよぼよぼと読み切った後、 読み始めるのだが、 これまた、自殺願望のある少年の話で、 不穏なものを感じる。 いやだなぁ。 読み進むうちになんとも、不思議な感覚に包まれる。 コイツ、ワシの分身かも、と。 確かに、主人公は「彼」だし、 私は「彼女」だし。 欲望の向く方向も違う。 でも、運動神経のなさ、 人付き合いのへたくそさ、 間の悪さ、 そして、ぶつかる悩み。 高校生の私を見ているようだった。 出てくる若人たち。 器用に生きてるように見えるヤツ、 とってもおバカで、そのおバカさを認めたうえで、 付き合っている友人たちがいたり、 ピュアなハートを持ち続ける大人たちがいたり。 夢に向かって不器用に走る続ける若人と分かり合えたり、なかったり。 ハラハラドキドキは、そうそう襲ってくるわけじゃない。 でも、高校時代に味わった、 切なさが腹の中によみがえったり・・・。 友情ってもんの片思いにきゅんと来てみたり。 「人間失格」と重なるキーワードもあったりしたのであるが、 コレは、偶然だろうなぁ。 人間不信、自虐。 片方はとことん、陰気で、どん底に落ちて這い上がるか、這い上がれないかの結末。 こちらは、本人は死んじゃいたいくらい落ち込んでるが、 本当に彼のことを思う友人がいたり、教師がいたり、 なんだかんだと言っても、暖かい雰囲気で、 自身の成長もあって、前向きに未来を見つめるそんな結末がある。 ありがちな展開なのだが、 それこそありがちな高校時代を送ってきた私のハートに響いたのではないか。 欲望に忠実に生きる男子高校生的妄想も語られるのであるが、 不快に感じないのは、 主人公の彼の性格のおかげだろう・・・と言うか、作者の力量か。 結局、当初の不穏な予感は外れ、 マシンガントークのオバサマの横、 スピッツやら平井賢の歌声も聞こえないほど没頭して読みきった。 また別の本も探してみようかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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