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カテゴリ:読書
銃とチョコレート 乙 一著
http://shop.kodansha.jp/bc/books/topics/mystery_land/index.html 講談社のシリーズのうちの1冊。 本を開けるとぱらぱらとめくる、 それが私のくせ。 ぱらぱらとめくって、 いやぁな気分になったのは使われている活字と、 ひらがなが異常に多い本文。 小学生が読む本でも昨今もっと多いぞ?? 目に付いた挿絵・・・ 怖すぎるし・・・。 美人? つぶらな瞳がぬいぐるみのよう?? ・・・同意いたしかねます。 正月、読むべしと思って借りたのであるが、 読めずにいたのである。 今日、長い間電車に乗る用事があったので思い切って持ち出す。 数ページ読むと 同じシリーズの 田中芳樹著 「ラインの虜囚」を思い出す。 同じパターンだなって。 いや、話はちがうけど、 かつて、子どもだったころに味わった興奮のツボを逃していないなという点。 子どものころ、何に心惹かれ、わくわくしたか。 怪盗が事件を起こし、探偵が事件解決に乗り出し、 怪盗が追い詰められるのだが、間一髪逃れ・・・ そしてお互いに認め合い・・・みたいな。 子どもも読めるが大人が読む本(?)なせいだろうか、 遠慮なくハードな設定。 低学年の子は読まないだろうと思っているのだろうが、 移民、戦争、貧困、そして差別・・・ メディアによる人心操作など、現代社会における問題でもあるし。 それはさておき、 怪盗の活躍とそれを追う探偵の活躍なのであるが、 読み始めてすぐ、先がわかってしまったのである。 わざとだろうか??とか、妙にかんぐってしまう。 いや、わかったからといって面白くないわけでない。 ものすごく面白いのだ。 探偵が探偵としてやっちゃうこと、 お約束どおり、やっちゃうのである。 で、この探偵・・・まぁ、いい意味でも、悪い意味でも裏切り者なのである。 ものすごいいい味。 ホームズチックなんだけど、ホームズほどホームズじゃないというか。 そこがまた、子どものハートをくすぐるんじゃないだろうかと。 ちなみに、私のハートはこちょこちょされたし。 もちろん、ワトソンキャラも出てくるんだけど、 ワトソンほどワトソンじゃないあたり、これまた面白い。 そう、お約束どおりのキャラクターに違いないと思われるキャラクターは ちゃんと登場しているのだが、 そんなに甘いキャラクターじゃないのだ。 味付けがきっちりしてあり、 かつて、子どものころに読んだ世界文学全集調の 探偵モノとは一味も二味も違うのである。 子どものころ、例の怖い二十面相シリーズやホームズシリーズにドキドキした 大人たちにぜひお勧めの一冊なのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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