みかん日和。

天災なんてものは、
いきなりやってくる。
予想、予報なんて、小ざかしいことと思いつつも、
人間は一生懸命がんばっている。

だけど、自然ってのは、人智をはるかに超えた存在。
自然に打ちのめされて、立ち上がる。
立ち上がったところを、また、打ちのめされる。

人間、何度もへこたれそうになりながら、
立ち上がる。

立ち上がろうとしている人間がいたら、
手を差し延べる、それが、並の神経。

よもや、助けを求める手を払いのける大馬鹿者がいようとは思わなかった。
そして、彼に与えられた職責が、
手助けをする者の責任者。

彼の一連の言動を見て、
恥ずかしさでいっぱいになった。
いまさら時代劇にも出れないような、
わかりやすい悪者。
しかも、権力を威に、弱者を踏みにじる、大馬鹿者パターン。
冗談きつい。
本気で言ってるみたいだから、なおさら悪い。

県は藩じゃない。
国は幕府じゃない。
ましてや、アンタは将軍でもなければ、大老でもない。
仮に、県知事が藩主だったとしても
アンタにへつらう必要なない。
それこそ「上意！」なんてやられたら、仕方ないけど。

何時代だよ、今は。

彼が辞任したのは当然。
辞任する前に、更迭するくらいのことすればいいと思った。
彼のせいで、九州男児、心象相当悪くなった。
九州男児、お気の毒である。


そしてもうひとつ。

節電。
もちろん、節電は必要だろう。
無用の電力があるならば、
精査して、カットする、当然協力したい。

で？？？

何か違和感を感じるのは気のせいだろうか。
節電して、悪いわけがない。
でも、ニュースで、節電のために、
我慢する人々の声を紹介して、
その気にさせる。
滅私奉公の時代を髣髴とさせる人々の言動に恐怖すら感じる。
もちろん、時代が違う。
言論統制も原則はないはず。
ただ、
「暑いのがつらい」と言えない状況、
おかしくないかと思う。
「被災地の人は暑い中、耐えてるんだ！」
ごもっとも。
自宅で、のんびり過ごしてるんだ。
暑いくらいなんだ！
・・・その通りだけど、釈然としない。
そんなことを言って
自分の命を削っている老人を見ると、切なくなる。