くわえタバコ風にガムをくゆらすキュウかわいい(´ω｀*)





ワンコと生活していると
自然と散歩している道行くワンコに
目がいくようになる。


するとごくたまに
ひとりで散歩している
ワンコに遭遇する時がある。


ワンコ生活8年間のあいだに
テン以外に私自身が保護して飼い主の方に
引き渡した経験が4回あった。


大抵は保護した直後に
しばしオロオロ、
いやウロウロとしていると
すぐ飼い主が探している所に遭遇して
よかったよかったの嵐で
一件落着である。


だが１度だけ
そうはいかなかった事があった。


休日の昼間に自宅の近所でワンコを保護した。
そのワンコの飼い主を探そうと
そのへんをウロウロしたが
その時はダメだった
首輪をしていたが
飼い主の情報は何もなかった。


仕方なく家に連れ帰ると
我が夫がリビングに
いれないでほしいと言ってきた。
８月の真夏日である
突然妻が連れてきたワンコに
たやすく心を許さない
慎重な夫である。


いったん窓もない玄関に
ワンコにいてもらって
ネットで迷子犬の対処の仕方を検索した。


保健所と警察に連絡せよということだ
その通りに保健所と警察に電話をした。


警察への電話では
遺失物を取り扱う課にまわされ
迷子犬は落とし物なのかと
軽いショックをうけながら
届出をだした。


これであとは連絡を待つのみ
暑い玄関で飼い主を待っている
ワンコに水を差し入れて
うちわであおぎながら
一緒に数時間を過ごした。


体格は大きめの日本犬のような
雑種っぽい男の子だ
まだ若そうにみえる。


全然人間を怖がっていない所からして
可愛がられて育てられたと思われる。
非常に愛嬌があるのだ。


この数時間のあいだに
このワンコ やはりうちで
引き取ることになるのだろうか。
名前はなんと呼ばれていたのだろうか
この顔つきからして
例えば「コタロウ」「コテツ」
なんて名前が頭に浮かぶ。


いろんな想像をめぐらしながら
ちょいちょい様子を見に来る夫の様子も伺い
冷房の効いたリビングに
ワンコを入れるタイミングを
見計らっていた。


すると夕方飼い主から電話がかかってきた！
嬉しくもあり、
お別れが少し寂しくもあったが
とにかくこのワンコは
おうちに帰れるのだ。


恐縮する飼い主を玄関に迎え入れると
ワンコにむかって名前をさけんだ
「ハヤテ丸～」
お前、ハヤテ丸だったんだね
おうちに帰れてよかったね
ハヤテ丸
〈終〉



今日もここまで読んでいただき
ありがとうございました(≧▽≦)

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くわえタバコのまま寝てしまいました(^_^;