今日は興奮した。
数日前にタウンワークを見たと
嘘っぽい言い訳をしながら
リサイクルショップから電話があった。
いらないものがあれば査定して買取るという。





こういう輩には怪しげな話も聞くので
普段なら問答無用でバッサリ電話を切るのだが
今 とっても 非常に 激烈に 不要なものがあるので
一応査定に来てもらうことにした。
激烈に不要なものとは古いでっかいテレビである。


我が夫は物が捨てられないので
テレビを買い換える度に使わなくなったテレビが増えていくのである。
現在でっかいのが2台ある。
1台は置く場所がなくて玄関に置いてあるから
邪魔で邪魔で邪魔で邪魔で邪魔で邪魔で
邪魔で邪魔で邪魔で邪魔で邪魔で邪魔で
邪魔で邪魔で邪魔で邪魔で邪魔で邪魔で
仕方ないのだ。






そして約束の時間にリサイクルショップ屋はやって来た。
反社的な輩を想像していたが
想像に反して若い仕事できそうな
イケ散らかしたシュッとしたメガネ君だった。


この青年がまぁ良く喋る喋る。
マニュアルに喋り倒してこちらの判断を鈍らせろ
とでも書いてあるのか。
そして肝心なテレビはやはり値段はつかない。
つかないどころか金を払って業者に引取りにきてもらわないとダメだそうだ。
そりゃそうだ。10年以上も前のものなのだ。





しかし！物置にもう1台ある話をしたら
テレビ2台で1台分の引取り料金でいいという。
私はもう不要となればいくら払ってでも持っていって欲しいが
問題は夫がなんというかである。
このよく喋る青年の話を聞きながら
じーっと考えこんで
「じゃあお願いします」
と言うではないか！！！


ここ数年何が興奮するって
このままいけば確実にゴミ屋敷になる予感しかないこの家から
物が減らせる許可が夫から出る時なのだ。


半年ほど前に不要なのに捨てられなかった
石油ストーブや古いオーディオなどを
結構まとめて捨ての許可が出て
夫が捨て場にそれらを運ぶ後ろ姿に涙したが
今日もまたこの時くらい興奮した。





明日引取りにくるのだ。
この日をどんなに待ち望んでいたか(泣)
ようやく物を乗り越えずに物置の奥まで行けるし
玄関でテレビに足をぶつけずに靴をはける(号泣)
というとても興奮したアラフィフ主婦の話でした。
〈終〉

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